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marktheshadow2007-12-11

やめる


やめることって簡単であり、逆に難しい。
日本人って「右ならえ」が好きな人種ですからねぇ。
日常の積み重ねである人生をやめる=変えることは難しい。



仕事関係はとくに。



しかし、芸術家は違いますよねぇ。
自分の目指す方向性でないと思えば変えることができる。
確かに「あのアーティストはこれでおしまいだ...」なんてこと言われますが、どう復活(という表現もおかしいが...)するかが生き様となってまた活動に反映されてくる。


通常の社会人も同じなんでしょうけれど、こういう自分の信じる道への転進が難しい。



まぁ、人間飢えれば変化せざるを得ないし、富めば守りに入るし。その点アーティストはピュアに生きれるし、こういった考え方をする頃には財力的背景もあるだろうし...なんて思っていたのですが。



1980年12月8日ジョン・レノンが凶弾に倒れて、はや27年が経過しました。オノヨーコと出会い、いままでの生き方を変え、平和を唱え実践したジョン・レノン。音楽の可能性をひたすら信じ突き抜けていったジョン・レノン。彼の功績をたたえ、またともに平和の意味を考える集会が世界各地で行われたでことしょう。
大阪でも南船場のクリスタルホールで12/25までジョンとヨーコの作品展が開かれています。そこに先週12/8は上田正樹さんが来場してミニコンサートが開かれました。たった30分だけ、しかもジョンの楽曲だけ、しかもキーボード伴奏だけのステージでしたが、胸に響く30分でした。

上田正樹さんも今後は日本語のCDは作らないという。世界にチャレンジしていくのだそうです。守る...歌謡曲ぽい歌を出していれば、彼ならば食うには困らないだけのお金が入ってくるはずなのに....あえて海外でチャレンジしたいのだそうです。

「もっと音楽の純粋さを分かって欲しい。そこにはブルースもロックもジャズもフォークも垣根はないはずなんだ。ジミィ・ヘンドリクスの死ぬ少し前に、マイルス・デイビスとの競演(レコード)の話があったそうです。海外には純粋にやりたい音楽を突き通していく文化がある。でも日本にはそれがない。売れりゃいいんだ、何であっても...こういう商業主義に日本の音楽文化は死んでしまった。ジョンの歌をもう一度聞いて欲しい。彼はこの地球には空と大地しかないって言い切った。国なんてあらへんとイメージしてみなよ。国境なんて見えない概念でしかないんだから。天国も地獄もあらへんってイメージしてみなよ。空と大地の間に人がいるだけやん。戦争がない世界をイメージしてみなよ。みんなが仲良くでき、心を一つにできる社会をイメージしてみなよ。」


何がしかやめるってことは勇気がいるけれど、思いが大切なんですね。
まぁ、今頃私が語るほどの話でもないか...


上田正樹さんの公式WSはこちら
http://masakiueda.syncl.jp/?p=diary&di=11705