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marktheshadow2007-10-23

もし....、仮に.....


SFになくてはならないキーワードですよね。
「普通の時空から虚構の時間に入るカギ」って感じ?!


でも実生活でもこんなこと一杯ありますよね。


先週から今週の私もそう。

先々週の金曜日、古い資料の探し物を行っていた私。誰かが気をきかせたのか途中から風通しが良くなった。時間との戦いもあり、かなり集中していた様だ。
で、すっかり喉と鼻をやられてグシュグシュいい出した。


「やっべぇなぁ〜、今週末は社内旅行なのに完璧に風邪ひいちまったぜぇ〜」元々気管支の弱い私にとって風邪をひくのは最悪なことなのだ。
おまけに体脂肪率が低く、体温も元々低いため、一度風邪をひくとなかなか完治しない。




そこでいやなことを思い出した。

昨年11月に大連に行った際も、少し風邪気味だった私は大連空港に降り立った途端、乾燥しきって身を切るように痛い冷風にゾッとした。


しかし、社用...とくに日本からお客さんを引き連れているため私的なことは行ってられない。スケジュールをこなしながらなんとか最後まで体が持ってくれることを願った。しかし、その日の午後から熱が出だし体調は奈落の底に落ちていくがごとく。


午後からは工場の開所式。なんとかもった。
そして食事、ここもなんとか呑まずに切り抜けた。
しかし...悪いことに二次会が待っている。
ここもお湯を頼み、呑んでいるかのごとく振舞って....ようやくベッドに入れる!! お客さんは数台のタクシーにさばきながら思いはベッドに飛んでいた。
その矢先、私の乗ったタクシーに現地の同僚が乗り込んできて、三次会へと拉致されたのだ!!

熱ではれぼったい顔の私を開放してくれたのは夜中の2時を過ぎてからであった。

翌日が大変。
日本からのお客様をねぎらってスケジュールを組まれた観光コース。
大連にある会社主催のため、できるだけ普通いけないような観光地・名所をギュウギュウ詰めにしてあるため、余裕時間がほとんどない。

風邪が本格化した私は内臓が大反乱を起こし、いく先々で上から下から固形物・水分がほとばしり出てくる状況。

それだけでおさまらず、発熱悪寒が続きバスの中でダウン。


「もし、大連の様になったらどうしよう...」なんてことを思い浮かべながらも、
「もし、休んだらなんていわれるのだろう...」という恐怖も頭をもたげる。

「え〜い、ままよ。もし旅行当日の体調が悪ければ休めばいいし、仮に体調が良ければ参加すればいいし。」A型・戌年山羊座の生真面目さ(笑)を忘れて、気楽に考えることにした。



と...当日...明け方目が覚めた。
まだ4時ぐらいだろうか、部屋の中が暗い。腹の具合が悪いのか便意をもよおす。
[少し寝冷えした感じだなぁ...]そう思いながら排便。


[ンッ?!全く正常じゃない?!]
[昨日までの調子の悪さは何だったんだろう??]
[あっりゃぁ〜、社内旅行に参加しなきゃダメになっちゃったじゃない?!]


心の中では数日前より80%以上休む気でいたのだった。


それが、体調が戻ってしまった....ということは今から旅行の準備をせねば.....
暗闇の中息を殺して着替えをまさぐっては薄明かりにかざして色と形を確認。
下着を2セット引っ張り出すだけで20分以上を要した。(苦笑)
後は知るべしである。妻が起きてきた頃も、まだ身支度が完了していなかった。



私の顔を見て妻の一言




「やっぱりまだ風邪で調子悪そうねぇ、ゲッソリしてるわよぉ〜」



[エッ?!]


旅支度で疲れているというのか?
それとも体調がまだ本調子ではないというのか??


もし、社内旅行に参加したら...
仮に社内旅行に参加しなかったら...


わたしは意志の様に、その場に立ちすくんだ。

まぁ、結果は参加した訳ですが、余り調子よくなかったのも事実。
飛騨高山の一泊二日だったわけですが、雨の白川郷は心底寒く散策時間の半分は公衆トイレ見学。(笑)

それでも夜は呑まねばならず、ダマシだましの気疲れ旅行。

大連の様に大事にならずホッとしたのがいけなかった。
また月曜から調子悪いわるい。(笑)
で、水曜からまた10人ほど引き連れて鳥羽めぐりのガイドをしなくてはならない....



もし、前日、1日だけでも休めたら.......
仮に行程を一部変更して楽にすることができたら.......
もし、夜の二次会以降をぶっ飛ばせたら.....
仮に自由行動中心のスケジュールに変更できれば.....


頭の中で"if"が飛び交う今日この頃である。(笑)