幸せって小さい。小さい幸せでもを感じられる心が大切なんだね。


「さぁ〜キャンディあげよう!!」
目を輝かせて子供たちが集まってくる。そして掌を差し上げてくる。
子供にとってキャンディーは「具現化された幸せの一部」なのだから。


しかし、ここで現実に突き当たる。


日本人や欧米人の子供たちは指を広げてできるだけ多くのキャンディーを得ようとする。
私は直接会ったことはないものの、アフリカをはじめとした後進国の子供たちは指をそろえて手を差し出す。間違って落とすこと自体が禁のように。


地域によってすでに子供の時から幸せに差がある様だ。
量の多いことが幸せと感じる地域と、量ではなく「有ること自体」が幸せな地域と。


確かに若い時は「あれも欲しい」「これも欲しい」「あそこで呑みたい」「あの国に行きたい」....欲求とお金の任せてやりたいことをしていたのでははないだろうか。
そうした過去の自身のスライドショーを頭の中で思い描くだけで、「なんとムダの多かったことか」と気づきうつむく自分がいる。しかし、そうでなければ今の自分がないのも事実なのだと傍らの自分が示唆する。


そしてその上で微笑んでいる三人目の自分が「気づいたってこと自体が幸せなんだよ」と教えてくれる。



どうも人生は「掌(てのひら)一杯の幸せ」でなくて「掌に幸せがある」だけでよい様だ。