サイコガンを持つ男

marktheshadow2007-06-28

原作者寺沢武一によって1977年に執筆開始されたキャラクター


もう30年にもなるんですねぇ。

同じような宇宙感を持つ映画スターウォーズも、30年経過。



この二作品を見比べると、似た様なシーンやキャラクターに驚く。どちらがパクッたのか...いえいえ影響を受けたのか分かりませんが、こうした夢のある宇宙モノが流行る時代だったのでしょうねぇ。



で、話をコブラに戻すと...
アーマロイド(戦闘用アンドロイド?)「レディ」を連れた一匹狼の(宇宙)海賊コブラ。海賊がギルドとして結社化していき、自身もその中間として執拗に追われることに辟易したコブラは顔を変え、記憶も消して普通の人間として暮らしていた...という第1話のストーリー。

えっ、これって...シュワちゃんのトータルリコールっていう映画と同じ様な設定内容じゃん。
原作者のフィリップ・K・ディックが書き出版されたのが...1990年?


と、いうことは寺沢武一の勝ちぃ〜!!(笑)

1970年代って色んなSFもののTVアニメシリーズが開花した時代ですが、コブラはその中でも設定・絵・ストーリーでずば抜けていましたよね。今見ても全然遜色なく、逆に映画や、その後のアニメ・マンガ界に影響を与えたのがよく分かってストーリー以外にも楽しめちゃう。


元々寺沢武一さんは手塚治虫に師事されていた訳で、コブラの最大の武器である左手に装着されたサイコガンのアイデアは手塚アニメの「どろろ」の主人公百鬼丸の両腕の刀を昇華したものと思われるわけです。


物理的な材料・原料を元にした弾を必要とせず、精神力をビームに精製する...まぁ、なんと難しい理解できる様な出来ないようなギリギリの設定が泣かせます。
冷静になれば「??」という設定もあるものの、そこはアニメの世界、一気呵成にのめり込んで見ちゃうみりょくが一杯。



そうそう、それまでのアニメと全く異なったのが「女性」。
アーマロイド「レディ」もセクシーだし、出てくる女性が皆スタイルいいの。しかも妖艶。かつてこれまでアニメで妖艶な女性を描いた作品があったか...と思ったよねぇ。
30年前にこのアニメを見たときは、心底「コブラに生まれてきたかったなぁ...」なんて思ったぐらいだったもんなぁ。



ぜひ見たことないって方は見て頂戴。
にこにこ動画辺りでも見られるんじゃないかなぁ?