コスプレ

marktheshadow2007-06-06

体制が変化する時、ファッションが変わる。
=ファッションが変わらないと、体制も変わらない



って、有ると思うんですよね。ヨーロッパでも優雅な装いが生まれると長期王朝が栄え、それに反対する退廃的装いが厭世観とともに蔓延しだすと反革命の動きとなる。日本でも同様に各時代と装い=ファッションは切っても切れない関係にある。




はずだ。




違う意見もあるかも知れないが、そういうことにしておいて...と。
[でないと、話が続かなくなる(苦笑)]




わたしの最近の通勤ファッションがコレだ。
香港の短い春と秋に着ていたジャケットでお覚えの肩も多いかと思うが、パンチング・レザー(通気用の穴をあけた皮)のジャケット。これが案外いまの季節ちょぅど良い。少し重いのですが転倒時の保護と通気性の良さからバイク乗っている時気持ちいいんですよね。
降りたら少し重く暑苦しいのですが。(笑)



昨日も帰りがけに奇異な目で見られている様でした。


ガソリンスタンドでは、見るからにバイク乗りのオニイサン。スタンドの端っこに止めてある真新しいハーレーが彼の愛車なんでしょう。
20年以上前の旧車バイクにまたがった、(顔が見えないので)どうも中年とおぼしきおじさんがえらい力の入った格好しているのを「どう理解しようか」考えている顔が興味深かった。


近くの大型リカーショップの駐輪場では私より若いおばさん(お姉さんというべきか?)から話かけられた。この店にしょっちゅう行っているが、こんなことは初めて。

オネエさん:[おずおずと]このバイク何ccですか?
mark:750ccですよぉ。
オネエ:えっ、もっと大きいのかと思いました。格好いいですねぇ〜
[その後しばし歓談...]

店内でもジロジロ好奇な目で見られて...
と...いうかこの店ウチの娘がバイトしているので、私の顔も割れており、「今日はどんなファッションなのか?」なんてチェックされている様です(笑)



とここまで今日のブログの構想を頭の中で考えていたのだが、気がついた。
そういやぁ、昔っからいつも「コスプレ」に近いファッションだったなぁ、と。最初の会社はファッション系の仕事もしているので服装はかなりおおらか。もちろん客先に行くときはスーツ着用だが、それとて20代でピンストライブのダブルブレストスーツにクレリックシャツ、真っ白のスプリングコートに、スカイブルーの3ウェイバッグをワンショルダーでかついで、最後にはレイバンのウェイファーラー。
まるで「危ない刑事」などの撮影から飛び出てきた様な格好してましたからねぇ。

二つ目の会社ではそれまでのスーツ路線にさよならして、毎日の出勤はGパン。Tシャツの上には釣用の網ベスト。背中のポケットにはワイシャツと書類、前のポケットにはカセットウォークマン。野球帽にサングラス。もちろん手ぶら。どんなにギュウギュウ詰めの満員電車でも平気へいき。実用性重視、だけれど周りは皆スーツで汗をかいてる。小気味良かったですねぇ〜。



そんな時代を経て、昨年までの約10年香港に居た訳ですが、私にとって過ごし易かった理由のひとつに「ファッションに対して自由な気質」があること。いまのような格好していても誰も奇異な目で見ない。「年くせに」なんて評価もしない。ですから思い思いのファッションが楽しめる。ファッション店側も来店客の対象年齢をセグメントしない。(商品展開の時にはもちろん仮想対象年齢あるでしょうけれど)
それが事実、年寄り向けの店はあるけれど、日本の様に「若者専用」といった店が存在しない。ファッションに敏感な土地柄だけに、年をとっていてもどんな店にであっても自分の気に入ったものがあれば足を向けるのだ。


ということで、この10年はファッションを堪能した。コスプレぎみなファッションも楽しんだ。


で、日本に帰ってきてさすがに周囲の目を気にしていままでおとなしくしてきた。欲求が爆発しそうだった。(笑)


そういうこともバイクを買った一つの理由だったのだ今頃気がついた。



いまの心境?
「精神的に詰まっていたものが取れた様で、すっごく楽!!」

私のファッションは体制を変えはしない。
しかし、私の精神を解き放つのは事実な様だ。

皆さんもしたいファッションをして精神を解き放って挙げましょうよ!!