短編シアター 『Waking up?』

生まれる時が「虚無」からの覚醒ならば死ぬ時は?!



転生輪廻を信じる私にとって死ぬということは、ずばり「体と精神の接続解除」であると思うわけです。


我々の精神は体という感覚器官をまとってこの世で活動している。
言い換えれば体って「三次元空間のなかで生存・活動するための宇宙服」みたいなもの。
その宇宙服が壊れれば、三次元空間では生存・活動できなくなり、精神だけの存在となっちゃう。これが死。宇宙服が壊れたから脱いだっていうだけなんだけれどね。(笑)


ならば、この裸の精神がまだこの世での使命を持っている限り、新しい宇宙服を新調してでもまた使命にもどらなきゃなんない。
これが「生まれ変わり」。精神をこの世に送り込んで来た機関が宇宙服=赤ん坊を手配するんですね。これが神様と呼ばれる目に見えないエージェント。


こういう具合に、少しずつ考え方を変えていくと宗教というものも面白く、身近に感じちゃいますよね。


例えば神の存在を「労働組合」と考えると...

Beep Beep
[ソウル・ナンバー619580113-256789A、生命体の準備完了。直ちに覚醒の準備に入れ。]
[繰り返す、ソウル・ナンバー619580113-2567・・・

「おっおい、そりゃないだろう...」
いけない、三次元空間でのクセで、声なんて出しちまったぜ...(苦笑) 
やってられねぇよなぁ〜三次元空間でオレのポンコツ生命体が壊れて、コッチに戻ってからまだ8263749851三次元空間時間しか経ってないんだもんなぁ〜
リハビリにもなってないぜ。

で、早速三次元に戻されちまう...労働者の権利を守るはずの労働組合に、こうこき使われてちゃあ意味がないよなぁ。

しかし、親方<労組>っていうからなぁ〜。(笑) 仕方ない<覚醒室>に出頭するかぁ〜<覚醒室>はぁ〜突き当たりぃ〜♪ っと。

手前は<接続解除室>ぅ〜♪ って、見てごらんよぁ〜、いま死んであっちから戻ってきたヤツがゴロゴロしてるじゃないのぉ。

なんか目ん玉トロ〜ンとさせやがってよぉ〜、うらやましいじゃないの、コノ!!(笑)

こちとら、ついこないだ帰ってきたばかりなのに、また覚醒だぜぇ〜。

ん?! そうだ妙案思いついちゃった!!


この戻ってきたヤツの誰かと、オレの精神認識タグを付け替えちゃえばオレは安泰。覚醒時間間際になればタグをつけているものは強制的につれていかれちゃうからな...

おっ、ちょうど精神の大きさも古さも一緒だし...しめしめ...(苦笑)

なんてことで思いもしないような子供...鬼っ子とか生まれちゃうんでしょうかねぇ〜?