ここにもある日本人の美学

実は...オークションでバイク買っちゃいましたぁ〜




っていっても今日の話題はバイクじゃなくて、ネット・オークションに関係する人々の話なのですが...



ネット・オークションって顔が見えない分、その方の人間性が出ると思いません?


5年ほど前だったでしょうか、何もしらずにネット・オークションの中の時計を見ていました。
オメガやカルチェの中でも「1円」からのスタートがあったり。
賭け事をしない(嫌いなのではなくて「しない」のです)私にとっては、違う意味の賭け事の様で興味を覚えました。
その中数点のロレックスが1000円スタート。
「おっ、こりゃ面白い。○万円までは乗ってみるか...」と宝くじを買うような気分でオークションに参加したのですが...

結果は...見事落札。しかも1.5万円程度。。。

「えっ、エクスプローラー(通常40万円前後)が1.5万円!?」


ところが、現実は「ニセモノ」。


落札した後、気になって出品者にメールで問い合わせてわかったこと。


その頃香港に住んでおり、「最高級のニセモノが同じ価格以下で手に入るのに、なんで好き好んで日本からそれ以下のものを取り寄せなきゃなんない?? 第一なんでニセモノをオークションという公共の場に出すか?」自然な疑問をぶつけてみたら...


「いらないなら、結構です」


なんだか後味悪ぅ〜いものだけが残り、それ以来ネット・オークションから手を引いていたのです。




..................がぁ(笑)、手持ち資金の少ないいまは、そんなこと言ってられません。明日壊れるかも知れないカブをいたわりながら、早急に通勤・休日の足を確保しておかなければ身動きつかなくなっちゃう。



先々週はこの間写真アップしたパシフィックコーストというバイクに絞り、バイク屋さんとネットオークションをいったりきたり。
ネットオークションに手ごろな価格のがあったのですが、なぜか誰も手を出さない。走行距離が少し長いのが気になって私もどうしようかと悩みながら「出品者の評価」という欄を見ると...一部の人には評判悪い...(笑)



「ネット・オークションってこれだからイヤなんだよなぁ〜」と見送ったのです。



そして先週末...「安くて、車種は決めず好みのアメリカン全般から、大型バイク」と、条件を絞り、最後は2台のバイクにオークションを仕掛けていって....落としましたぁ〜少し安くて、早く終わる方!!
でもこれが正解。

高い方は私の予算の上限を少し上まで駆け上がって終了したのですから!!
パチパチパチィ〜



何よりこのバイクに決めたのは、バイクの紹介に書いてある解説。
「今回も車検をとろうと、オイル、ブレーキパッド....」タイヤ以外のほとんどの補充・交換部材を「事前に」「きっと出品者本人や色んな店を訪ねて」行っている。それを裏付けるように、出品者の過去の取引履歴にはこうした交換部材を買い落とした履歴が....そして見つけたのが「同じ車両を2台買い落としている」こと。
こりゃよっぽど好きな人なんだろうなぁ、写真を見ても普段から手入れを欠かしていないことが判るキレイな状態だし...



最後には見えない相手ながら、この出品者が好きになってきたわけです。


「ご近所に住んでいたら、バイクのこと色々教えて欲しいなぁ〜」なんてね。



そう思っていましたから、落とした後すぐにメールを送りました。

  • バイクが必要になったいきさつ
  • 使用用途
  • オークション素人で今後どうすればよいか判らないこと
  • 日本のバイク制度・環境(車検や陸送など)についてまったく知識が欠如しており、お教えいただきたいこと


などなどを書き連ねさせていただき、感謝と今後しばらくご迷惑をお掛けすることに対するお詫びをこめて。



すると、出品者からもメールが届いた。



ご多忙な方のはずなのに色々と手取り足取りお教えいただき、一気に不明点が解消された。



しかも気を使われて「軽い整備」にまで出していただいている。しかも先方のご負担で。
陸送についてもそのバイク屋さんに相談いただき、破格の値段(通常の半分)陸送いただくことになった。



電話で少しお話をさせていただいたが、私より少し年長(?=失礼(笑))かと思う穏やかな方。


何からなにまで、「オンブに抱っこ」で申し訳ないくらい....




いままで嫌なイメージしかなかったネット・オークションだったが、今回でまったく感じ方が変わった出来事だった。




まだまだ捨てたものじゃないぞ日本人の情!!
私たち以降の世代で引き継いでいかなきゃね!!