テクニシャン

フフフ...私は何を隠そう(「前を隠そう」と続けると村上ショージか?!(苦笑))


と、朝一番からズッコケてしまいましたが、私はテクニシャンなのですよ。


ええ〜、ええ、いろんな技を待ってましてねぇ、数字合わせの錠前開けるの得意、目一杯表面張力を使ってコップにお酒注ぐの得意、フライパンで玉子焼きつくるの得意、ゆっくりに見えて実はメチャクチャ早く歩くの得意、満員電車の痴漢捕まえるの得意(笑)、会議中気づかれずに寝るの得意、ウソつくの得意(ってこれ全部ウソかい!!(笑))



なんて、どうでもいいようなことが得意なんですよねぇ〜。自分で言うのも変ですが、器用といえば器用。
もしも神様が「すべての人間に同量の何がしかの特技をもてる器を与えてくれている」とするならば、ほとんど使いものにならない特技で喰いつぶしてしまった...という方が早いかも知れませんね(苦笑)




で、昨日また特技ができ...そうまた「ある種のテクニシャン」となってしまったのですよ!!




話は一昨日に遡る。

一昨日の朝、カブ(単車)のエンジンをかけようといつもの儀式を行った。
イグニッション(キー)をOn(回し)にし、キックペダルを思いっきり踏み込んだ。(車だとセルモーターで始動するところを、モーターの代わりに足で始動させる)


スコォ〜ン


拍子抜けするぐらい何の負荷もなく空回り。
数週間前から、変な感じがあったがとうとうスターターが壊れてしまった様だ。最初は左のウインカー。本来は部品交換が必要なのだが、我がテクニックを駆使し無理やり使用してきた。テクニックが悪かったのか、無理やりが悪かったのか、その次は問題なかったはずの右ウインカーの調子が悪くなってきた。
そして今朝はスターターか....
もうこうなってくると私は我慢ができない。
A型だからか、「キチンと動くはずのものが動かない」と腹が立ってくる。
いっそ「捨ててやろうか!!」なんて思ってしまうのだ。
だが、片道バスで50分、歩きだと70分かかる行程を15分に短縮してきれるバイクなしの毎日はつらい。
自転車は坂道の多い我が家の周辺事情と道路状態の悪い我が市では「健康と安全」のため死んでも乗りたくないし...
無理やり下りの坂道を利用して「押しがけ」でエンジンスタートして出社。
「帰りはどうしよう、平地での押しがけできないと帰れない...(泣)」


しかし、落ち込んでばかりもいられません。プラス発想しなきゃね。
「仕方ない、大型二輪免許も採ったのだし、中古のバイクでも買おうか。
これは神様が与えてくれたサインなんだ...」と。


会社の昼休みにインターネットで中古のバイクをチェックしてみた。
「何でもいいとは言えないよなぁ」
「1000ccクラスの大型を買うか400ccぐらいのを買うか...」
「ん〜、でもいつかはハーレーほしいからなぁ〜あんまり高いのを買うのも後々の資金を考えると...」


しかし、私がほしいものはどれも...高い!! そんなお金いまありましぇん!! 子供で一番お金がかかる現在の境遇を恨んだ。
そして...朝以上にへこんだ(苦笑)


そして帰宅時間。
平地での押しがけ...何度も失敗するとエンジン内のスパークプラグがガソリンをかぶってしまい、始動しずらくなってしまう。
チャンスは3度ぐらいまで。
香港で十数年落ちの言うことを聞かないバイクにてこずらされた嫌な思い出が蘇る。
知らず知らずのウチに時間がどんどん過ぎていく。


「あれあれ、今日は一番最後になっちゃったよ...」仕方なく帰り支度をする。


駐輪所からバイクを引き出してきて思わずシートを撫でた。
「いい子だから、エンジンかかってくれよな」


キーを差込み、ゆっくりまたがる。
練習にトラックの発着所をまたがったまま、数歩バタバタ押してみる。
香港時代のバイクと違い車体が軽いのがとりえ。


「こりゃいけるかも??」
「ヨシ、一発でかかれ!!」


一息吸い込んで、「またがりバタバタ走り」を3mほどしてみる。
そしてギアをローに入れた。



「ガクン」



何も起こらない。単にローに入れられた単車は負荷で止まり、私は息が少しハァハァしているだけ。



「アレレ??」




仕方ない、二度目だ...
今度は「またがりバタバタ走り」を5mしてみた。




「あっ、またダメかぁ〜?!」と思った瞬間、少しバランスを崩した。立て直そうと自然に反応した時、右手がアクセルを少しあおった形になった。




「ぶぉ〜ん」


こうして私はまた新しいテクニック「またがりバタバタ走り」を身につけたのであった。(苦笑)


勇者markよ、明日はどこに行くぅ〜(笑)