団塊の世代

統計上一番人口の多い年代が定年を迎える....って言われてもピンときませんよねぇ


匠の技をもった技術者の定年がこの1・2年に迫り、技術伝承にオオワラワ...つていうニュースを見ると「こりゃ大変だなぁ〜」「技術大国日本もどうなるのか...」と我がことの様に心配になるのは事実。


しかぁ〜し!! 出社してよくよく考えると、そういう年令の技術者が少なかったり.....むしろ私の年代の技術者が退職した時の方が心配になったりします。(笑)


会社、集団によって世代別構成比が少しずつ異なるため、技術継承のタイミングも少しずつ違うのも確かです。
いずれにせよ、マクロ的に見ると「この1年から10年以内」に各企業で問題勃発するのでしょうねぇ。


と、書いてはみたが、まだどこかで他人事的な感もある(笑)


ええ〜い、仕方ないこういう時は過去に遡って考えてみよう。


1958年生まれの私。生まれた頃のトピックは

  • 赤線がなくなった(笑)
  • ギザ入り10円玉発行

あんまり大したこと無いですなぁ(苦笑)

丁度団塊の世代の10年後に生まれたことになります。
私がキッタネェ(今も?)ガキだった頃からずっと脳裏に残っているのは「どんどん立派になっていく景色」であったり「マンモス化する小中学校をはじめとした公共施設」であったりしました。60年後半には東京オリンピック需要に押し出された格好で日本で最初の高速道路や鉄道の高速化が始まった。
70年には万博と学生運動という強烈なイメージ。国際化の始まりとそれに対して馴染みきれずに奇妙なバイアスがかかり、行くあてを失って凝縮爆発した感のある人の戸惑い。人口が多い世代がたまたまそこに差し掛かかり、爆発したのですから、そのエネルギーはすさまじいものがあった。

という様なことが色んなところで書かれていると思いますがぁ〜(笑)



要は私の年代はそういった「トップランナー」的なマジョリティ世代の影響をまともに受け、言い換えれば「余波を浴びた世代」といえるかも知れません(笑)
[ここから先はあくまでも「魔悪的思考」ということで個人的に捻じ曲がった論理(笑)で書いていますので、不快な部分もあるかも知れませんが、許してぇ〜(苦笑)]

団塊の世代は競争世代〜ひどかったなぁ給食!!(苦笑)


団塊の世代は人口が多いため食べるのも競争!! 悪く言えば何でも食べる世代だったかもしれませんね(笑)
しかも戦中を生き抜いた「生きるためのアイデア」一杯の人達が給食の献立を考えたのですから、たまったものじゃない(苦笑)

私達の世代はさすがに脱脂粉乳などの「第一次、余りにひどい給食メニュー改善運動」のお陰で、少しはマシなものをいただくことができましたが....基本的にそれまでのメニューの99%はキャリーされた!!(と思いこんでます(笑))
何人の同世代が給食の鯨の竜田揚げに泣き、味のない野菜炒めに憤怒し、味気の無い「パン粉」にするしかないパンに喉をつまらせ、昼休み食べきることの不可能な給食を前に席を立つことも許されず、グラウンドで戯れる級友を見ては涙したことか...

まぁ、そういう何でも食べる世代も次第に美食がわかってきたのでしょう。今の世の中の味...外食産業から、料亭の味まで、実は団塊の世代に味の主導権を握られているのではないでしょうか。言いすぎ?(笑)
しかも競争意識が高いため、「本来の味」という面より、市場でどれだけ売れるか?、利益がどれだけ取れるか? という要素が必ずどこかにあるのかも知れませんね。
「売るための味開発」であって、「味が良いから売れるのだ」という自然さがないかも知れません。
(無いとは言い切ってませんよぉ〜、怒らない、おこらない(笑))

競争世代=マスプロダクション

経済の原理として、マスプロダクションは効率化の王道。
味覚もさることながら、40年代半ばから衣食住全てがマスプロダクションに移行し、流行なるものの覇者争いが市場で勃発!!
VANやJUNなどをはじめとした衣類、団地・マンションなどの大規模住宅の建設ラッシュ、スーパーマーケットやチェーン店の店先に並べられる工業的食材・製品の山...突然襲い掛かったマスプロダクションの成果に国民が踊りまくった。

そのお陰で団塊の世代=「競争世代」は、われ先に良い席を取るために戦い、覇者はむさぼることができる。
結局勝っても負けても五十歩百歩なのに、目の色を変えて親子共々生き急ぐ様に、時には川を昇る鮭の悲しさを漂わせながら競争に挑んだ。
その状況を見、後塵を配した私達の世代(の親?)は、ちょっと「楽」したかったんでしょうねぇ。「上辺は協調、本音は競争」みたいなヘンテコリンな価値観を作り上げちゃった(笑)
「ケンカしちゃダメェ〜、仲良くネェ〜、皆で分けワケしようねぇ〜数は一杯あるんだからぁ〜」なんて言われたものです。でも本音は「なんであんな子に横取りされて笑ってるのよぉ〜、ひっぱたいてでも盗っちゃいなさい!!」なんて言われてドギマギしたもんです(笑)

この後の世代から本当の豊かさって何だろう...という悩みの世代に突入していく訳です。
もちろん我々も考えてはいるものの、「競争」という文化を土台として対比的に考えるため、素直ではないかも知れませんね(苦笑)

身近な団塊の世代問題

とまぁ、良くも悪くも私達の世代は「団塊世代の金魚の糞」みたいなもんです。
学生時代は大勢の先輩に脅され殴られ、なんとか社会に出て見ると年功序列による見事なピラミッド型組織の最下部でまたいじめられ(笑)

よぉ〜し、後輩が入ってきたら仕返し代わりにいじめてやろうと思ったら自分の足元はピラミッド型にならない!! 先輩・後輩一対一みたいな組織で、いじめようものなら上司に思いっきり叱責を受ける。

下手すると、永遠に部下のできない世代、部下を持たない部署の責任者第一号の世代の我々は、いつまでたっても下っ端仕事をやらなきゃならない。
若い頃、暖かい太陽が降り注ぐ高級机で、ふんぞり返って朝のお茶と新聞を楽しんでいる部長の姿をいつの日か私も...と夢見たものの、年をとってみれば相変わらずピラミッド型の組織にはなっておらず、部長・次長・課長とは名ばかり。一応昔の上司の机のお下がり=大きさだけは立派なものの、塗装もはげて、あっちこっちキズだらけの机に、座るとキーキー泣き叫ぶ椅子=にすわり、経費削減でキャンセルされた朝刊の替わりに、若い派遣の女性から照合を求められたデータは、皮肉を込めたためなのか小さな数字の羅列。老眼の入ってきた目をもみながら朝から声に出ないため息一つ。
「なんかずっとこんな人生...」

こんな艱難辛苦を舐めてやっと到来する団塊世代の引退!!
正直嬉しい人も多いのでは?!
ちっとやそっと技術が落ちてもいいじゃない!!(笑)
日本がどうなろうと、後○年私達も働ければ終わりなんだから、後のこたぁ知ぃ〜らぁなぁ〜い!! なんだったら日本沈没したっていいじゃないかぁ〜(苦笑)
なんて浮かれちまう!!!

やっと来たきた我が世の春!!
この時を楽しまんでどうするぅ〜、ねぇ〜ご同輩!!




と思っていたら....定年延長制とか継続雇用制度...って、世代交代の時期がまた5年延びちゃったよぉ〜ん!!
で、5年を待たずしてまた延びる...または戦争に突入して「ジジイから戦場に!!」なんて国策か国連の指導が入ったりしてぇ...あ〜やだやだぁ〜(苦笑)



いつになったら花が咲くのか我が人生。。。


恐竜に踏み潰されるのが早いか、寒さで食べ物がなくなっていくのが早いのか、「どうせ我らも同じ定め」...氷河期の小恐竜の気持ちがよく分かる今日この頃です!!(笑)