環境とのすり合わせ

みたいなこと、感じたことありませんか??



例えば香港に赴任した当初は次の環境変化に困ったもの

1.亜熱帯の植樹環境の違いによる匂い
2.亜熱帯の鳥類の房のさえずり
3.シーズニングや油の匂いの違い
4.生ごみ臭い街


日本で私がいい生活をしていたから...というようなことではなく、国や場所が変われば「生ごみ」の臭いでさえ、妙に臭く感じたりするものですよね。


1.と2.については、私が住んでいた新界「錦繍花園」という地域からきていたもの。鳥類保護区の湿地帯の真ん中に5000戸以上の一戸建てを実験的(?)に建てたのが錦繍花園という地域。
自然を生かした街づくり...というのでしょうか、木が多く鳥も多い。
当然、朝目覚めたときの匂いや鳥のさえずり(朝4時ぐらいから始まる)がまったく異なるんですよ。「あ〜外国なんやぁ〜」と感じさせられ、日曜の朝一番から寂しさを感じさせられることもあるわけです。
こういう環境の変化は「良い」部分もあれば、精神的にググッとくる「悪い」部分もあるわけですが、これらも時の経過とともになんにも感じなくなってくる。そう、「良い」も「悪い」も全て含めて何もなかったの様に...これを私は環境のすり合わせと呼んでいるわけです。
当然、3.と4.の食環境やごみの臭いですら、いまの私には違和感さえ感じなくなっている=自分の街として同化してしまっている訳です。

ん〜、生ごみ臭い街が懐かしい...(笑)

こういう例え以外にも、水に慣れるっていうことありますよね。下痢をしなくなったとかね(10年近く香港に住んでいてもこれだけは同化できなかった...)。




で、日本に帰ってきてどんな違和感があるのか、どんなすり合わせが必要なのか...と思っていたのですが...それは、あまりにも突然きました。



前のブログで研修に行ったと書きましたよね。
そこでは大声で挨拶することが基本行動のひとつ。
のどがおかしくなるぐらいまで、徹底的に挨拶訓練させられます。
で、結果は風邪を引いてしまって...とここで終わるはずだったのですが、試練は大きな口を開けて待っていました。
先週の土曜日、工場ないの整理整頓に我々も借り出されて行ってきたました。朝「少し左目から目やにが出るなぁ」「風邪の熱かな??」なんて思いながら作業していたのですが、昼鏡を見てみると左目にビッシリ目やにがたまっている。「ありゃ〜、こりゃヤバッ!!」と焦るものの、帰るわけにもいかず(1台の車に同乗してきていた)夕方近くまで、作業を続けてなんとか帰宅。
そのころには左目が異様に痒く・痛く涙が止まらない状態になってきていました。洗眼をして、綿を左目に添えてアイパッチをして寝たら....


なんと、日曜日の朝起きた時には両目がお岩さん状態。
両目が真っ赤に充血しただれ、涙がボロボロ止まらない。まぶたがはれ上がって痛みさえ感じる。
喉もつばでさえ呑み込めないほど痛みが走る状態。当然声はかすれて小さな声しか出せない...(と、いいながらハスキーボイスになれるかと期待している部分もあったり(笑))
TVとかDVDを見たくとも、画面を見ているだけで痛みが走り涙が止まらず、痛みにうなると今度は喉の痛みが襲ってくる。
仕方ないのでTVつけたまま眼をつむって聞いているしかないわけです。


月曜日の朝、あまりの眼の痛さに黒いサングラスに帽子をかぶりフラフラと近所の眼科に行ってきました。周囲からはきっと「怪しいおじさん」だったと思います。(笑)
そこでの診断は「ウイルス性の結膜炎」ということで、治療に1週間はかかるとのこと。しかも完全とはいわないものの、ウイルスの可能性があるため他の人との接触禁止。
火曜日の朝は、風邪を診てもらおうと内科へ行ってきました。
「喉が痛い!!」って言っているのに、「じゃお薬出しておきますね」で終了!! 「注射打てぇぇぇえええ、この野郎!!!」と心の中で叫びながらも、あまりの体のだるさに一言も抗えず、帰ってきた私。(苦笑)


と、いうことで、今週はお休みとりました。


しかしねぇ、眼と喉やられると寝る以外何もできないんですねぇ。
本当、無駄に寝るだけの毎日。いやですよぉ。



話は戻って、亜熱帯に行くと下痢する=食環境のすり合わせの結果、下痢という病状を通じて「すり合わせを一旦止める」「すり合わせスピードをゆっくりする」みたいな警笛になっているわけですよね。



ということは、「急いで日本的なものを見たり、感想を述べる」ようなすり合わせが体によくない...と体が悲鳴を発しているのでしょうかねぇ?



えっ、香港で見れるけれど日本では見られないものって...何なんだろう??




何?? ナニなに??