インスピレーション

日進月歩で進む技術革新。どんどん生活が便利になる反面、どんどん不感症になっちゃっているような気も....

なおきんさんのブログに「デジタルとアナログ音楽の功罪」が紹介されていました。
ちょっとその話題を勝手に引きずらせてもらって...っとぉ(苦笑)


確かにiPodはレコードを聴くのと比べて「いつでもどこでも手軽で便利」なのは確かですよね。悪いっていうことはないけれど、なおきんさんが書いていたように感性に届いているかどうかや、脳に対する効果を考えると「簡易な分だけ何かが薄くなっている」ような気がします。
例えば音楽のありがたさみたいなもの。昔なら一生懸命お小遣いためて月に一枚のレコードをようやく手に入れ、擦り切れるまで聞いて「悦楽の境地」に浸ったもの。CDになって小さくなった分、お友達にも貸しやすいし、傷つけられる心配はレコードと比べてほとんどないから簡単に貸せちゃう。
それがネットから100円単位の金額で音楽が落とせる現在。香港などでは携帯電話に落とした音楽をブルートゥース通じ、無料でお友達に渡すこともできる。この手で一銭もお金を使わず、最新の携帯電話に100曲落とす人なんてざらに居る様で。。。
またそうしてゲットした曲を携帯電話の小さなスピーカーからカシャカシャした音で聞かされると、ちょっと悲しくなっちゃうんですよ。
せめて、もっと良いステレオ(ん?死語?(笑))で聞いてあげて下さいよぉ〜って。

まぁ、端っこの方ですが音楽をやる身としては「なんだかなぁ〜」って思っちゃう。


音楽だけではなく、時代はスゴイ勢いで進んでおり、その勢いにどんどん掻き消されていく文化や感性も多いと思うのですよ。
例えば書き文字。
PCが発達して、辞書を片手にネチネチ書き直すなんてことなくなりましたよねぇ。最後の最後で文字間違えちゃって訂正した跡や、何故か微妙に行間が開いているのを見て「ん、この辺りのことが気になっているんだなぁ〜」なんて想像してみたりしたもんです。ところがPCの文字では...って思いません?

私も仕方ないので、「....」「。。。」などの余韻を告げる印を使ったり、「○○ですよねぇ〜」「ほぉ〜♪」なんていう口語的な表現を使ったりして文字化しにくい感覚をあらわそうとはしているものの、まじめな文章を作るときには一切使えない。

手書きだと素直に理解できる言葉が、PCで綴った言葉に怒りを覚えたりしたことってありません?

難しいですよねぇ。


音楽に話を戻すと、私の作る音の基本はデジタル。
とくにドラムやパーカッション。
これらはデジタルだとズレなくしっかりと出来上がる。[人が叩くビートはどうしてもズレが出て、それが味にもなるんですが]

そこに下手ウマ的に自らベースやギター・キーボード・シンセサイザーを弾いて重ねていきます。全体的に録音できたら、各楽器のボリューム・左右の振分けをして、あたかもライブハウスにでも居るように音の環境を整えていく。
例えば、中央右よりにドラムス、左端にベース、中央チョイ左にギター、キーボードはドラムスの右隣に...でボーカルがセンターみたいな感じにね。
これでカラオケのベースが出来上がり。

そうした段階でやっと「聞こえないけれど、あるべき音が頭の中に浮かんでくる」のです。実はこれが曲の独自性で重要な部分なのです。
CDとか(できればレコード?(笑))聞いてみて下さい。1曲の中でチョコッとしか出てこない音ってありますよね。例えば、「与作」のクシャ〜ンていう音とかが代表的かなぁ(笑)
こういう効果的な音が入ることによって、その音楽に独自性が出てくる訳で...


あれっ、「markのオリジナル音楽作成講座」みたいになっちゃいましたねぇ、すみません(苦笑)


大事なのは、そうした「インスピレーション」だと思うのですよ、ハイ。
これはもちろん仕事にもあてはまりますよね。
私が出会った一尾瀬戸を思い出すと、「インスピレーションを常日頃活用している人は若い」
もちろん音楽家や芸術家は若いし、経営者も若い(見た目ではない人もいますよ(笑))。
インスピレーションの本質って結局「人と違った視点で物事を見れること」、「それを感じて対象物に添加し変化を与え、独自のものとして形作ることができるか」ということなんだと思うわけです、ハイ。

と...いうことは「これは、こう」という既成概念を持っているとインスピレーションは沸きにくく、従って老化も早い...ということになるのかなぁ〜なんていうのが結論でしょうかね。


と、いうことで老化防止が必要ですよね。じゃ、なおきんさんの今日のブログを踏襲して、お友達のバンドのライブ情報!!

CDとかiPodで聞く音楽もいいですが、生のライブを見て聞いてハートにガツンと刺激を受けましょう!!

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うちのバンドでベース担当しています「かとちゃん」のバンド『ロゼモンズ』の1stライブと、無く子も踊る香港№1バンド「スピード・キング」も出るライブが来週土曜日開催!!
(すんませんDノーツさん、勉強不足で...情報教下さぁい、追記しますので!!(謝))

  • 日 時:2006年6月24日(土)開場8時pm
  • 場 所:"Amnesia" 3/F Al Aqmar House, 30 Hollywood Road, Central. Tel : 2526 8544
  • 出演者:ロゼモンズ、Dノーツ、スピードキング
  • 入場料:HK$40 (ドリンク実費、フードなし)

みなさん、会場で会いましょう!!

はぁ〜い!!