感じる力

感動するって素晴らしいよ

はじめてライブ....いやその頃はまだコンサートといったが....

1970年代初頭の吉田美奈子さんのコンサート。
まだソロレコードデビューする前の山下達郎さんがギターで参加していた。
ジミめの正確なカッティング・ギターが印象的だった。

「俺もできるんじゃない?」なんて思いながら、感激に涙していた。


そして1975年、大先輩の桑名正博さんがソロデビューしたときのコンサート。
ロックバンド、ファニーカンパニーを解散されて1年ぐらいの時だったろうか。
「こんなパワフルな舞台を先輩がやっている...」
また感激に涙した。


二人のミュージシャンの影響で、私も音楽小僧に染まった。
そして、30年以上の月日が流れた。

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酒を呑みながら感動することも


最近、よくTVとかビデオを見ては泣いてます。
いや、悲しくてじゃないですよ。「あ〜、エエ話やなぁ〜」みたいなもらい涙みたいな感じ?
日本語放送って香港ではNHKしか無いから、ニュースを見るついでにNHKの番組まで見てしまうでしょ。
NHKの番組の進行って遅いじゃないですか?! だから呑みながら見るにも丁度良い。(笑)


でも内容結構いいんですよねぇ。NHKも頑張ってるゾッ!!って感じします。
で、ついもらい泣きしちゃう。

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年寄りになってきているのは確かだけれど、 考えたら10代の頃からコンサートに行っては感激に打ち震えて涙し、40代(50前だけどね)の今ではNHKの番組で涙し....感受性が強いんだワ、私。


といいながら、よくよく考えると「50才前の男」が「一人で自宅で呑みながら泣いている」のも、どうかなぁ〜という図だよねぇ。(笑)
でもさ、暗く落ち込んで呑んでいるよりはいいと思わない?

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昨日(3月2日付日経新聞)の三面に、「飲兵衛と全然呑まない人が、自殺する可能性が高い」という統計記事が出ていたけれど、これ理解できるのよねぇ。

「飲兵衛=毎日日本酒換算で3合以上呑む人」
 ほぼ習慣性になっていると思われ、すでにお酒に頼った生き方をしている
「全然呑まない人」
 酒でストレス発散という生き方はしない

どちらも、お酒の上手な使い方をしていない訳で、そういう意味では「そこそこ呑む人」よりも衝動的な自殺に走る機会が多いと思うんですよ。
私も毎日呑んで、2日で必ずウイスキー1本以上空けることが定例化になって数週間たつと、むしょうに悲しくなるときありましたもんねぇ。
感激の涙ではなくて、悲しいだけの涙。
だけど次の日考えてみたら、何が悲しかったのかさえ分からない。(笑)
「お酒」がひとつの『精神的遊び』だとすれば、感動・感激できることも『精神的・遊び』だと思うのです。
「遊び」っていっても戯れるという意味ではなく、心の余裕・ゆとりという意味なのは分かっていただけると思いますが。


そう考えれば、お酒を軽くいただきながら、NHKの番組で涙している私は最高の贅沢をしていることになる...ってコレおかしいですか?(笑)


お酒は気持ちをフランクにしてくれるけれど、溺れてしまうと麻薬のようになり、感覚が麻痺する。
お酒とは上手にお付き合いする必要がありますね。
もっと「感じる力」を研ぎ澄まし「感じ方」を拡げ、たまのお酒で感覚を拡大させる。これが大事なようですね。


おおっとぉ、私にはどちらも難しい注文だぁ〜!!!(苦笑)