心の目?

今日も夕方から雨...

思い出した....


小学生3年生の時、図工で校舎の窓から見える風景を描いた。
絵とか音楽は昔から好きだったので、腕によりをかけて描いた。
子供の稚拙さがあるものの「遠近法」を使ったりして、得意になっていた。
すると突然、雨が降り出した。
「えっ、ウソ!! さっきまでの晴れはなんだったの??」突然変わってしまった天気のお陰で、リアリティが消し飛んでしまった。
「雨ってどう描けばいいんだろう...」ほぼ完成しかけていた絵を前にして途方にくれてしまった。
「どうしたの?」と、数分微動だにしない私を気にして先生が声をかけた。
「天気が変わっちゃって....」
「晴れの絵でもいいじゃない? よく描けているわよ」いたわってくれる先生。
「でも...」

結局、自ら居残り。


普通の子供なら斜め方向に、グレーの斜線でも飛ばすのだろうが、わたしの目には斜線にうつらない。ウソは書きたくないのだ。


1時間後、晴れ晴れした顔とともに先生に手渡したのは、「雨粒でにじませた晴れの風景」だった。


なんだか、昔から「普通」がきらいな子供だったようです。 (笑)

そうそう、こんなことも....


同じ図工の時間で今度は「アジサイ」を描いた。
緑に多量の白を混ぜて。
カルピスで割ったメロンリキュールの様な淡い...いまで言えば「パステル調」の色合いで葉を描いた。
花にもピンクに白を多量に混ぜて...イチゴカルピスの様な色?(笑)


すっごく得意げに絵を提出した。


友達からは「変なのぉ〜!!」「こんな色じゃないよぉ〜」といわれたが、私の目に飛び込み、心に結実したのはそういう色だったのだ。


先生はすごくほめてくれた。
が、友達からは「先生エコヒイキ!!」といわれた。


でも私の心には友達の声は入らず、その色だけが残った。

あるとき....例えば子供の時に見えて、大人になると見えなくなるものがあるようです。
今日の雨、私には灰色の斜線と、くすんだ緑の木々しか見えなかった。


そんなことってありません??