物音

ちょっと気づいた...というか前から不思議に思っていた事だったが...


案外見過ごしていることもあるものだ。



ウチは香港でも珍しい2階建て(or3階建て)の大住宅街である。
おそらく規模的(総面積・総個数とも)に香港随一の戸建て住宅集積地ではないだろうか。

しかも両隣は空き家。
おかげさまで、香港でよく言われる隣上下の階の住人による「生活騒音」は聞いたことがない。
騒音と言えば、散歩中の犬に挑戦する各戸の犬達の吼え声と、家の前をたまに通る人の声ぐらいのものである。
そうそう、もちろん週末の麻雀と庭で催すBBQの嬌声も別にして。



昨夜ベッドに横になり、しばらくしたら異音が聞こえ出した。
なんとも不思議な音。
昔、木造家屋の一階でウトウトしている際に、お袋が階段で二階にあがりフスマを開けて布団を敷く....そんな一連の音が寝ている頭上からするのだ。
「お隣さんが寝仕度している音が反響しているんだ....」
「世間はそろそろ寝入る頃....ん〜、世は正に平和ぁ〜....」とまどろんでいた神経に突然警笛が鳴った。


「ココ2階建ての2階....なんで上から音がするの?」


私の寝ているベッドの左右側は異なる並びの家並みで、それぞれの家と家の間は6m以上もの庭や道路といった空間がある。そのため左右方向からは進入するのは窓からのクリアーな音で、それと識別できる。
しかし、ベッドの頭と足方向はお隣と接しており窓もない。聞こえるとしてもクリアーには聞こえない。

あえてもう一度書こう。
しかも両隣は空き家なのだ。



一戸辺り建物の横幅が6mとしてみよう。
両2軒隣とは自分の家・両隣3戸分20m弱の空間となる。
その空間の中に、もう二枚の壁が遮音壁として仕切られているのである。
両隣の空き家が、仮にそのさらに隣の物音を増幅するスピーカーの役目をするとしても....気持ち悪いぐらい近く...しかも屋根の上からのくぐもった様な音に聞こえるのだ。

私の部屋は2階吹き抜けと言えば良いのだろうか、水平な天井はなく屋根勾配のままの「打ちっぱなし天井」となっている。
しかも鉄筋コンクリートだ。
確かに音は反響し易いかも知れない。


この設計上の問題から、異音が聞こえ易いのだと物理的理解をしていた。


が、昨夜は際限なく「お袋が階段で二階にあがりフスマを開けて布団を敷く....音が続いた。
降りてくる音は一切ないのだ


「おいおい、どこかご近所で『イナバ物置』*1のコマーシャル撮りの準備でもしてるんかい!!」

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注*1 子供の頃「やっぱりイナバ。100人乗っても壊れない!」と、二代目の若社長がチョット声を裏返しながら、物置に乗った100人の社員と声を上げていたCMが懐かしい...
そういえば「象が乗っても壊れない筆箱」も同質のCMだが、なんで100人物置の上に載せなきゃいかん?
3人の相撲取りによる一方向からのウッチャリの方が効くだろうに(笑)

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これには参った。(笑)


しかも起き上がると聞こえなくなる。


さぁ、気候も良くなってきたので拙宅の庭でのBBQでもしますかねぇ?
呑みつぶれた方は、不思議な物音も聞けるという特典デザート付きで!!(笑)


さぁ、誰か参加したい方はおらんかぇ〜???(苦笑)