素晴らしき人達

香港の人は偉い
 
1.途中入社の人と周囲
 

今日から若い..そう、ピチピチ(チャプチャプ・ランランラァ〜ン)のスタッフが入ってきました。
今回採用した子は...21歳?ぐらいでしょうか。(後でコッソリ履歴書見てみよぉ〜っとぉ(笑))

で...若いから「スゴイ!!」とかって喜んでいるんじゃないんですよ、エエ(笑)
そんなエロオヤジではありません。
[誰?? そこで首振っているのは??(苦笑)]
[それよか...息子と同い年ですよぉ〜!! 怖ぁ〜!!(笑)]

毎回人が入ってくる度に思うのは、入ってくる人も受け入れる人達もスッゴク自然。日本だったら「え〜っと、アタシ何すれば...」「ん〜、ちょっと待っててね、私の仕事もうじき片付くから...」みたいな呼吸の悪さを感じるものですが、ここでは見事といえるぐらいスムースに教育・引継ぎが行われていくのです。
まぁ、香港は欧米式に一人ひとりの「Job Description」=「業務内容」がはっきりしている。日本の様に「ん〜これも覚えてもらおうかナァ〜」なんていう行き当たりバッタリの仕事配分は絶対にしませんからねぇ。
しかも責任として絶対に「業務処理マニュアル」を作成させていますから、誰でも簡単に教えられる、自学もできる。

そういう仕組み的なものもあるのですが、むしろ私は「一緒に頑張ろう!!」という意識が見えて仕方ないのです。

先輩;「アンタ来るのん待ってたんよ!!」
新入り;「えっ、そうなんですかぁ〜!頑張っちゃう!!」

先輩とすれば、うまく教え込まないと自分が大変になる。だから一生懸命...かといいながら緊張させて逃げられても困るので、冗談も交えて教え込んでいく。新入りは経験ないながらも優しく見守られていることに応えようとする。

そういう心のやりとりが見えて、横で見ているだけで私嬉しくなっちゃうんですよ。これって、ウチの会社だけじゃないですよねぇ??


辞めていく子
 

今回の採用は...実は1年間働いてもらったものの、モノにならない子がいたのが原因なんです。
その子の一生もかかっているので、皆で相談して3度程解雇を踏みとどまったのですが。


20歳そこそこの子に任せる仕事ですから、そんなに難しいことは頼んでいないものの、集中力が乏しいのかポロポロミスしちゃう。

採用当初、伝票を記入している姿を見て...「この子アカンかも...」と危惧はしていたのです...鉛筆がちゃんともてない。握り箸みたいなスタイル。
「あ〜、これじゃ長時間の書き物は辛いなぁ〜」
「絶対字がきたなくて何書いたか読めんやろなぁ〜」
「集中力ないのバレバレの書き方やなぁ〜」
すぐにスタッフに告げて、早めの解雇を諭したのですが...
でも一度採用したら仲間。皆で色々教育したのです。

で...結果は無残(笑)
最後には本人から「どうせアタイには明るい将来なんかあらへんねん。」逆切れもしたそうでございます。(笑)

しかし、エライのはそこから。
スタッフからは
「ここだけが貴女の将来を試す場じゃないワ」
「たまたま合わない仕事だったのかも知れないじゃない?!」
「会社を辞めても友達の仲は変わらない」
ちゃんと個々の人間として接しているんですよね。
本人も気持ちを入れ替えたのか、辞める日まで皆と楽しげに一生懸命===やっぱり失敗ありましたが(笑)===勤め上げて去っていきました。

エライなぁ、と思うのです。皆。

こんな素晴らしい人間関係の中で仕事できるって、本当幸せです。

皆さんのところはどうですか??