クリスマス

今年もほぼ終わり
 

これで9回香港のクリスマスを過ごした。
一日早いが、私にとってのクリスマスは今日終わるのだ。

毎年クリスマス前の稼働日に、午後から仕事を止めて社員全員でクリスマスを祝う。といってもホテルやレストランで行う派手なものではない。管理関係のスタッフ手作りによるパーティ。もちろん酒はない。ケータリングのパーティ料理が僅かにあるのみである。
しかし、猛烈に楽しい。話している言葉はわずかしか分からないが、バカげたゲームにも本気になって取り組む。勝ったからといって特別素晴らしいものがもらえるわけでもないのだが、心から楽しもうとする一人ひとりの姿が嬉しい。

そして最後のプレゼント交換。一部管理職以外はHKD50(約750円)の品を一品ずつ持ち寄る。私も一品でよいが、値段は1万円を越えることが条件。毎年「なんか損?!」と笑いながら無理やり供出させられる訳である。
ひとり一人の名前を書いた紙を抽選箱に入れ、最初の人間が一枚ひく。書いてある名前の人が提供した品を受け取る。品をあげた人が次に一枚引く....という様な単純な趣向だが、実に熱狂するのだ。
「老細(ボス=私)のヤツでありますように!!!」たかが抽選に、これほど力が入る姿はなかなか見られない。。。「ん? 君達仕事もその調子でやってよね!!」と、つい笑いながら突っ込みたくなる。
結局今年の私のプレゼントは、目立たないながらも一生懸命仕事に打ち込む好印象の女性の手に。
私には、スナックの詰め合わせ。例年、子供用玩具、マグカップ、石鹸など「要らない〜使わない」というものばかりもらって、そっとスタッフに差し上げていたが、今年はいいぞ!! ビールのツマミになるからね!!(苦笑)

終業約1時間前にパーティもお開き。
その後の片付けの協力的なことといったら、舌を巻くほど。
皆早く帰りたいから...というのは分かるが、終業ベルがならない限り社外へは出られない(早退になる(笑))し、送迎バスもまだ来ていないのだから、どうしようもないのだが、こういう時は団結力が最高調に達する。
早く片付けて、皆でもらったプレゼントの品評やまだ冷めやらぬ興奮を共有したいのだろう。

そういう素直な人達を見ながら毎年思うのだ。

「今年も皆さんのお陰で、仕事が上手くいきました。ありがとう!!」
 

そういう人達に囲まれて仕事をさせていただいているのだ。


感謝。合掌。