皮肉なもの....
- 陪審制度
なぜだか分からないけれど、この私に香港陪審制度に参加せよという、政府からの通知が届いた。
日本では余り馴染みのない陪審制度。
何事も経験と考える私は即座に引き受けようと思った...が...
審議は、広東語? それとも英語?
ん〜、少なくとも日本語ではあるまい。。。
どうするべ??
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目の前に遠い昔に見た映画の場面が甦った。
ヘンリー・フォンダ演じる№8がただ一人、他の陪審員と異なる評決をしたことから始まる映画...そう名作「12人の怒れる男」
この映画の醍醐味はまさに「動かない場面」という、映画にあるまじき設定にある。№8が有罪の根拠をひとつずつ、根拠としての不明確さを指摘していく。
みたいなストーリーだった。(笑)
なんせ制作は私が生まれる前年である!!
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それが私に来た。しかも最低英語は理解して生活しているものの、法律用語となるとチンプンカンプンである。
証拠に手紙の最初の言葉「Jury」に...「え〜っと沢田ケンジじゃなくて...」などと最初からボケてしまったくらいだ。(笑)
(Jury;陪審、陪審員)
やはりしたいことと、できることは違う。
先ほどもウチのスタッフに手紙を見せたところ、「あっ、こりゃ名誉なことですよねぇ〜。でもなんでパーマネントとったばかりの日本人に出したんだろう??」なんてぇ状況です。
ますますやってみたいものの、やっちゃいかんなぁと思うわけです。
なぜなら、「12人の怒れる男」ならぬ「1人の冷たい男」みたいに、言葉が分からないがために、無実の人を有罪にしてしまうかも知れないじゃないですか??
これ、評決される側もする側も怖いですよねぇ(苦笑)
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と、そんなことを考えていたら、日本から連絡が...
家族に問題が出た...またか...香港陪審員なんていうことを考えている場合じゃねぇなぁ。
詳細はさすがに書けませんが、人生本当に皮肉なものである。