香港での医療2
- 【どうしたらいいのさぁ〜】
以前「裸のお付き合い」にて、「イボ」を頂いた話を書きました。その後日談をお届けいたしましょう。
ある日、お風呂に入って足をもんでいたら「ん、タコができたな?」と左足薬指第二関節の外側に異質な感覚がする。よく見ると、なんだか皮が厚くなった感じ。こういうのを放っておくとロクな結果を招きません。すぐにスーパーマーケットに走り「ウオノメ・タコ除去液薬」を買ってきて塗布いたしました。
一週間で崩れる様に取れたのですが....なんだかジクジクして乾燥しない。
最初はガーゼとか巻いてましたが、だんだん治まってきたので放っておいたんですよね。
1ヶ月後、またお風呂で足をマッサージしているとまた同じところに異質な感覚が。。。しかも今度は大きくなっている。
「こりゃ、徹底的にやらんとあかんのお〜!!」ということで、今度は「ウオノメ・タコ除去液薬」を目一杯、数日塗布しました。
ところが今度は、少しとれたもののまだ残っている。オマケにジクジクしている範囲がでかくなって薬指全体に...いえいえ小指の内側にも広がっている。。。。
「もう、ええわぁ〜。放っとこ」数ヶ月忘れていました。
初夏....私の好きな水泳のシーズン到来です。
家から水泳パンツに履き替えて、さぁ行こうとビーサン履いたら.....左薬指第二関節から小指との股のところにかけて皮膚が大きく盛り上がり、小指の上にかかっている。
- ギョエェェェェエエエエエエ〜〜〜
信じられないものを見てしまいました。薬指に...まるで小さな「羽」みたいなのが生えてるんですから。。。
この時悟りました。「これは触ってはいけないものだったのだ。。。」
半年ほどずっと観察していましたが、触らなければ余り大きくならないと、判ったのです。
そして半年後日本に一時帰郷した際に皮膚科で見てもらったら....
医者；「こりゃウイルス性のイボじゃなぁ」
mark；「えっ、タコと違いますのん?!」
医者；「全然違う。タチ悪いでぇ〜これ。しかもあんたウオノメ用の薬塗ったやろ」
mark；「へぇ、そうでげす。いかんかった??」
医者；「あの薬は『細胞を溶かす薬』なんよ。あんたウイルスが培養しやすい環境作ったんや」
mark；「ゲゲゲ.....で、アタイはどうしたらよろしいの??」
医者；「今から治療したるけれど、痛いでぇ〜(苦笑) で、毎月治療しないとアカンで。」
治療法とは液体窒素....沸点...用は蒸発する温度が摂氏 -195.802 度......これをピンセットにつまんだ脱脂綿に浸し、後は患部にギューと押し付けるだけ。患部からモウモウとケムリが上がる....つまりマイナス195度近いわけです。これで凍傷...ヤケドをさせて患部を殺すという荒治療。痛いのなんのって足が骨ごと引き千切れるのではないかと思うぐらいです。
お医者さんいいこといいます。「女性はなぁ、出産の時もっと痛いんやでぇ〜。キン○マつかんで我慢せぇ〜!!」.......どうもこの先生の「殺し文句」の様です。この治療をするとその足は使い物になりません。松葉杖または杖がないと歩けない状態です。そんな状態で香港に戻り2ヶ月後にまた「キン○マつかんで我慢」の治療帰国......こんなこと繰り返していては、飛行機代も大変。
香港で同様の治療がないか調べました。が....こちらでは液体窒素のスプレーをかけるだけ。。。気持ちエエだけで、ヤケドにならへんやん。と文句言ったら香港の女医さん、「電気ゴテで焼ききりましょう」「だいたい液体窒素治療は欧米諸国ではもうやらないのよねぇ」そう言われては愚もでません。
まず麻酔をかけるのですが....これが痛い。この時すでに左手の人差し指の爪先とかにも転移していて、そこに局部麻酔をかけていくのです....が地獄の拷問の様な痛さ。そして電気ゴテで何やらやっていますがベッドに寝ているため見えません。足元の方でなにやらケムリが上がって「焼肉の匂い」がしているぐらいしか....(苦笑)
この治療も結局幹部をエグリ焼いて行く訳ですから、歩けなくなります。
こんなことを何回繰り返したでしょうか。。。いくらやっても全快しない。諦めました。患部は足の指版「エレファントマン」の様にみにくくなって、大好きだった水泳にもいけなくなり。。。2年たったある日。。。
ご近所の工場の方と話しをしていたら私のビッコをひくクセの話しになって、「せめて液体窒素さえ手に入れば自分で徹底的に治療するんだが...」「えっ、ウチの工場に液体窒素だろうが酸素だろうが一揃えあるで」ということになり、自分でやってみたところ。。。さすがに2年近い治療経験からコツを体得していました。なんと.....5週間でキレイになくなったのです!!!
皮膚科の病気で悩んでおられる方多いと思います....諦めないで、いつか必ず良くなる日がきます。
私も「左足薬指エレファントマン」から生還できたのですから!!!!
その替わり、ギター弾きに大事な左手人差し指の感覚が飛んでしまいましたが。。。
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