言葉の力

marktheshadow2005-06-24

【言葉って何?】

普段何気なく使っている言葉....
不思議ですよね、言葉ひとつで仕事や私生活がうまくいったり、失敗したり。
香港に来た当初、私は失敗ばかりしてました。日本語って「あいまい表現」多いですよね。

  • 多分今夜荷物が届くから、明日の朝一番に出荷して下さい。

簡単な例ですけれど、日本人同士なら問題ない言葉でも、他の国との間ではこれが通じない。
日本人なら「朝一番」=緊急というイメージがインプットされます。しかし、こちらのローカルの方は言葉通りにしか受け取ってくれません。機転の利く人であっても翌日朝以降に入荷した場合、「特急便」で送るべきか?と考えてくれるのはナカナカです。
これがよく日本人が海外で着任1・2年の間にぶつかる言葉の壁なんですよね。

「一々指示しなくても、こんなことぐらい一人でちゃんと気を利かせてよぉ〜!!」って誰もいない夜の事務所で一人叫んだ方も多いのではないでしょうか。(笑)
こういうことは異国・日本を問わずありますかね?!
曖昧な言葉・表現が、重要なポイントを隠してしまうんですよね。

◆曖昧じゃなくても.....
香港に住んで9年目の現在、こうした言葉の事故はめっきり減りましたが、やっぱりたまには起こる。傑作だったのは....
  • 日本に一時帰郷。日本円必要だから「HKD20,000分→日本円」換えてきて...とイラスト・図解入りHKD20,000を渡してスタッフに頼んだら....銀行から戻ってきたスタッフの封筒にはHKD40,000が入っている。「ん、これどうしたの??」と問うと、「会社の日本円口座からお金出してHKDに換金して来ましたぁ〜」って......それ聞いた周囲がアゼン。全くの勘違いですね。本人も真っ赤になってました。(笑) 仕方ありません、しくじった換金手数料は私もち...(泣)
◆曖昧だからこそ....
書くことは基本的に好きなので、趣味で小説とか少し書いては寝かせて....みたいなことをやっているんですが、ある人に教えられました....「夜、神戸の街を歩いた」って書いてもアッケラカンとしたイメージしかわかないけれど、「夜の神戸を歩いた」と書いたら知らなくても神戸の裏町のイメージが生まれる...去年、恩師の先生がメールで送ってきてくれたんですよ。仕事は曖昧はダメだけれど、イメージを膨らまさせようと思うと曖昧な表現や、言葉を省いた表現の方がスゴイ。日本のアニメとかがスゴイのも、この二通りの表現を駆使して原作とかが書かれているせいかと思うのです。
◆で、実際は...
人間って、ともすればシチュエーションに対して反対の表現をしがちなのかも知れませんね。指示するときに、心配だから一生懸命説明する。何どもポイントを重ね塗りの如く話して、本人は安心する。しかし、言葉って口から離れた瞬間から勝手に動き出しちゃう。「本人は完璧に説明した(責任の委譲)」と思い込み、聴いた方は「判らなければ、聞けば良い(とりあえず委譲されたかな?)」というレベルで、すでに意識差異が生じているんですよね。で、重ね塗りされたポイントだけが異常に頭には残るけれど、かえってその部分だけが浮き上がってしまって、その前後やポイントからはずれたことが薄れてしまう。指示された側が業務に慣れた人ほど、薄くしか残っていない記憶を自分勝手な思い込みで処理してしまい、失敗につながったりしますよね。
◆最悪のパターンは.....
問題起こってから「常識だろぉ〜!!!!」と怒る人。常識なんて尺度はナカナカ難しいものです。日本だと日本円が通貨となっているのが常識かも知れないけれど、日本でだってそこそこのホテルではドルとか使える(換金)ところもある。中国のシンセンやマカオでは香港ドルも使える。ある地域や環境によって常識は非常識にもなるのに、妙に自分の一方的な価値観による常識を他人に押し付け、原因をはぐらかしてしまっている人が多いと思いません?? しかもご当人「常識論」として論破してしまっているつもりだから処置が悪い。(苦笑)失敗したときは常識論は一旦置いておいて「原因」を探りお互い理解しあう。うまく行ったときは、その状況・処理方法・考え方を「当事者間固有の常識」として確認しあえばいいんだけれど、これも人間逆やっちゃいますよねぇ。失敗の原因を探ることは、再発防止のために大事なことだけれど、それも時と場所を選ばなきゃねぇ。大きな失敗で前途多難な状況のなか「誰がやったんだ」「なぜ、そんことがおこるんだ」と原因追究して時間だけ浪費させる人いますよねぇ?!大企業のエライさんに多いんですが... これって責

任回避を無意識でしているだけで、無能さを全面に出してしまっている様なもんですけれど。。。(苦笑) 先に善後策を講じて、落ち着いてから原因追究するのが重要なのにね。(笑)



まだまだ書きたいことはあるのですが、本日はこんなことを私にいつも思い出させてくれる恩師のご紹介をしたいと思います。
恩師にとって私は甚だいい加減な生徒だったのですが、いまの私があるのはこの先生のお陰なんですよ。
宮崎隆先生;国語塾なんていう、珍しい教育事業をやってらっしゃいます。
関西にご在住の方、お子さんだけでなく、ご自身も仕事などで「コミュニケーションの壁」や「自分らしい表現の必要性」を感じられたら、ノックしてみられてはいかがでしょうか?!
詳細は下記ホームページをどうぞ!!

http://homepage2.nifty.com/eskokugozyuku/

しかし...こうやって考えると、実に多くの先達に支えられて人間の勉強をさせていただいているんだなぁ〜と思います。
感謝です、ハイ!!

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