文化

marktheshadow2005-06-19

【一枚の写真が見せてくれる偶然...】

休日の午後、人気のない電車の窓から初夏の田舎を撮りました。
よくよく見ると、遠くに「中国シンセン」の町並みが写っていました。
この写真一枚で、今日はおしゃべりしてみたいと思います。

この辺りでは、高架になっていて見晴らしがよく、天気の良い日には絶好の景色が拝めます。見ていただいてお分かりのように、元朗の小さな街中以外は写真の様な自然が残っています。写真奥の方まで続く湿地帯では、淡水魚....鯉、台湾どじょうなどが飼育され、日々市場を賑わわせています。我々日本人からみると...実際何度か食べましたが...ドロ臭くて、喉を通ってくれません。。。(笑)
市場には30cmはあろうかという血だらけの鯉の頭だけ売っていたり....生きた蛙が売ってたり。。。同じ食べ物で差別はいけませんが、ちよっと日本人には「結構です。。。」って感じ?(笑)

しかし、こちらの人々にとっては無くてはならない食材です。
その証拠に、数年前中国シンセン側から船で香港に渡り、淡水魚を盗んで帰る...という事件が多発したものです。 生命の危険を冒してまで一般的な食材である淡水魚を盗る価値があ
るのか?? いっそのことそのまま密入国した方が得では?? などと疑問を抱いてました。 さすがにリスクの割りにメリットが少ないことに気づいたのでしょうねぇ。 最近聞かれなくなりましたから。。。。
(笑)

そして、この湿地帯には野鳥の宝庫となっています。
年中「ちょっと大き目の見た目の良いすずめ」とか、「普通のすずめ」とか....ってすずろしか居ない様な書き方なってますねぇ(笑) 鳥については知識がないもので、詳しく書けないのが残念ですが、「亜熱帯ぃ〜ぃぃぃいいいいい!!!」って感じの色とりどり、鳴き方も様々なお鳥さまがいらっしゃって、それゃにぎやかなこと。ブログでお友達になった「ぶさん」の家もにぎやかだろうけれど、家の周り全てが「ぶさん」の家の中状態??(笑) [詳細は下記へどうぞ!!]
http://jyujyu7.ameblo.jp/

植生を見てもらうと、亜熱帯のものばかり。香港は岩盤層の上にある関係から、土壌が浅いんですよね。日本の様な高木はまず育たない。 低木で....根が浅い地層を走るものばかりですから、台風が来ると、簡単にどっかに飛んでいっちゃう。笑い事ではなく、たまにこういう木々が車とかをヒットしちゃうから、命がけなんでよね。山(香港に余り高い山はないから、ほとんど丘ですが)にも木々は生えていますが、低木ばっかり。 これが10月ごろからの乾季になると、お墓参りの火の不始末か何かで燃え出
す。 低木ばっかりですから、地味ィ〜に一晩かけて山が燃える。 遅い奈良の山焼きみたいできれいなんですが、これに巻き込まれたら大変。 政府もこの時期になるとTVのCMで「山歩き中に火事に
あったら逃げましょう!!」みたいな宣伝やっているぐらいですからねぇ。

更に奥の方...霞んでいますがビル群が見えます。これが中国華南の町シンセンなんですねぇ。
出来た当初は「なんで土地広いのに香港のマネして高層ビルばっかり建てんの??」なんて言ってましたが、その高層ビルも足りなくなってきて、どんどん摩天楼都市と化してきています。

香港の北西部の街元朗...ここから見ると、香港と中国のイメージが逆転している様でもあり、「本当の豊かさって何だろう」って考えさせられもします。

これからますます変わっていく香港とシンセン....まだまだ目が離せません。。。。


ブログ・ランキングに参加しています。ここを押していただけるとアナタからの一票が当ブログに入ります。宜しくお願いいたします。