香港トラブル・チャンプ 番外編

marktheshadow2005-06-17

【素のトラブル...】

香港トラブルチャンプ6回シリーズでお送りしてきました。
いかがでしたでしょうか?
ある種、彼・彼女達の「愛すべきキャラクター」がベースになっているため、笑っては失礼な部分もあるのですが「ん〜、なるほどぉ〜」と一緒になって楽しめる部分があります。

しかし人間はある特殊な状況、それも死ぬほどの恐怖が香る状況ほど、その一場面は滑稽なものにも見えてくるから残酷なものです。

昔見た信じられない情景を描いてみました。

◆残された恐怖

途中入社で採用されたAさん。
大学院で経済学の教授の道を歩んでいたのですが、先輩教授の若さから断念し実業の世界に飛び込んできました。
しかし、学問と実際の社会とは大きく隔たりがあることに気づいたのです。
学問の世界では不必要だった「業界的常識」「マナー」「ルール」....精神をすり減らし、ノイローゼの一歩手前で退職を決意。
田舎に帰って家の仕事を継ぐことにされました。

早いめの意思決定に、職場の皆も一安心。
Aさんの将来を祝って歓送会が催されました。

一次会で切上げ、職場の残務整理に帰るというAさん。
不要なファイル・書類を処理していたのでしょう。

次の日会社に来てみると.....



書類をシュレッダーで裁断しているときに、ネクタイを挟み込んでしまった様です。
どんどんシュレッダーに飲み込まれるネクタイを止めることもできず、必死の思いで引き抜こうとした戦いの跡が、小さくなってしまったネクタイの結び目に現れていました。やっとの思いでネクタイの片側を抜くことに成功し、もうヘトヘトだったことでしょう。
辺りにはまだ処分されていないファイル・書類が残されたまま。。。

Aさん、よっぽど実社会を恨んだことでしょうね。

しかし、社員の皆さんは
「最後まで変なヤツだったなぁ」
「なんでスイッチ切らなかったんだろう??」
「どうしてコンセント抜こうと思わなかったんだろう」
「学者さんは社会生活に不向きだねぇ」
などと、その日一日含み笑いが途絶えませんでした。

残酷な笑いですよねぇ。

私はこの現場を見て背筋が凍りました。
その場にいなければ分からない状況。
冷静に考えれば、どうということもない状況でも、ある極限の状況ではどうにも出来ないこともあるわけです。

アナタは笑えましたか?
それとも凍りつきましたか?
ココに来られる方は、日常に起こる信じられない「死の招待状」....しかもいつ自分にも届くか分からない....そういう風に感じじていただけたのであれば幸いです。



笑いと恐怖は表裏一体にある。。。


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