香港トラブル・チャンプ 第四回

marktheshadow2005-06-14

【言葉ができないと...】 
まぁ、現地の言葉ができないと仕事も生活も何かと不便を感じますよね。
買い物行ったら、妙に待たされて、あげくの果てに在庫ない....とか、仕事では一人話題についていけずおいてけぼりくらったり。。。

不便だけだといいのですが....私の友達の様に....



◆窃盗事件参考人....

電子系営業マンのT君。いつも日に焼けてスポーツマンタイプの二枚目(半)で、話も面白くて好感の持てる青年です。
しかし....彼には弱点が一つだけあるのです。
それは....日本語以外、ほとんど話せない。。。しかし、持ち前の前向きさで、単語の羅列オンパレードで日常の業務はこなしています。

そんな彼がお客さんと行った中国のイミグレで....

イミグレの順番を待っていたT君、お客さんに先を譲って、自分も通貨しようとした時。。。


後ろに立っていた黒人と警察官がT君に話かけてきました。
残念ながら言葉が分からないT君、笑顔で「ん??」みたいなことをしています。なんとか英語で確認してみると。
黒人;「こいつがオラの携帯電話盗んだだよ」[T君を指し示しながら]
T君;「えっ、私の方が前にいたのに、どうやってアンタの携帯盗めるの? もう一回探してみたら??」
と優しく諭してその場を後にしようとしたら....警察官に捕まえられて別室へ....
その時も「なんで??」と日本語では喋っていたものの、なるべくトラブルを起こさない様に笑顔をたたえていたのですが....

別室にて聴取と相成りました。

警官;「携帯電話持っていることを確認していたのはいつまでですか?」
黒人;「イミグレ用紙を持っていないことに気づいて取りにいって、ついでに書き込みテーブルで記入しました。その時までは持っていました。」
警官;「その後は??」
黒人;「どうもその書き込みテーブルの上に置き忘れた様ですが、その後戻ってきてまたこの日本人の後ろに並びました」
警官;「で、なぜこの日本人が怪しいと??」
黒人;「ちょっとしてから姿が見えなくなったのです。きっと書き込みテーブルに置き忘れた私の携帯電話を見つけて盗りに行ったのですよ。」
T君;「話し待つよろし、イミグレ係官呼ぶまで私ずっと並んでたよぉ」
警官;「誰が証明できますか?」
T君;「私のお客、と一緒だっもん」
警官;「でもアナタのお客さんは先にイミグレ通ったんでしょ?? その後からでも盗りに行くことはできますよねぇ?!」

理屈もへったくれもありません、被害者のいうことを鵜呑みにして取調べという名の自白に持っていこうとする警官。まぁ、警官も分かっちゃいるけれど、仕方ないんでしょうねぇ。

T君;「ちょっと待ってよぉ〜、悪いけど携帯電話ぐらい、いつでも買えるだけのお金持ってますよ」
ようやくこの辺で切れてきたT君、嫌悪感も顕に食い下がりはじめました。

T君;「そんなもん、置き忘れた方が悪い。私じゃなくたって、そのテーブルに行った人は一杯いたはず、なんでそちらを調べないんですかぁ〜!!」
黒人;「私がナケナシのお金で買った携帯電話を盗っておいて、黒人だからって差別する...日本人皆ズルイ!!! うぉ〜ん」泣き落としがはじまりました。

T君、もう格好なんてかまってられません。
T君;「ええかぁ〜、この名刺に私の携帯番号書いておいてやるから、どうしても私がやったというなら連絡して来い! いつでも戦ってやるから!!」「おい、こらぁ〜まだ拘束するんかぁ〜!!」

完璧に切れることによって、その場を離れられたT君でした....

【本日の教訓;いい人演じていると、犯罪者にされかねない...いえ....殺されかねない(笑)】



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