香港トラブル・チャンプ 第一回

marktheshadow2005-06-10

【ある女性の生きざま その1】 

香港にはスゴイ人が一杯います。
「スゴイ」という意味も色々ありますが、ここでは奇想天外な笑える生活をしている人々のことを「トラブル・チャンプ」と命名したいと思います。

今日はある女性の奮闘記を交えて香港の住環境についてアップしてみました。プライバシーを守るため、ここでは「彼女」として書かせていただきます。なお、一部私の記憶の中で脚色された部分があるかと思いますが、実際はもっと悲壮・爆笑な内容です。

『変なところに住みたがる...趣味? それとも....運命??』

彼女は香港に住んで....ん〜....足掛け十数年だけれど、途中海外で仕事してたりしていたことがあるので、途中5年ほど抜けているのですが....

彼女は昔、収入がままならないこともあって、住居費用を極力抑えた生活を心がけています。
それが習い性になった彼女は最近では、超低価格住居で起こる「騒動」を楽しむ様になっています。(笑) 

◆スターな気分
 お上品な街よりも、香港の下町が好きな彼女。 モンコック〜ヤマテイ辺りの下町が大好き。だって、部屋代も安いし、多い日は1日6食ほど食べる彼女とってこの辺りは「安い・早い・うまい」の吉野家が勝負にならないほどの「安い・早い・うまい」の宝庫!! 一軒目検討したのは「モンコックの裏町」。。。部屋は結構広くて、兄貴分のmarkさんが酔っ払ったときに仮眠させることもできるし...(実にボランティアチックな(笑))という理由で決めかけたのですが... 相談する人が全て反対する。 そりゃ仕方ないですよねぇ。 だってその一帯って、「売春街」なんですもん。 しかも一階の入り口に鍵もかかってないから、誰でも戸口までこれちゃう。本人良くても、何か犯罪に巻き込まれて、知人が参考人として引っ張られるのは誰でもねぇ〜。。。ということで、ちょっと狭いけれど立地の良いところに決めました。
 が....朝寝坊な彼女が起きてみると「誰かの視線」を感じるのです。 ゲッ!! 自縛霊の棲家か???と思いきや....丁度寝室の前に歩行者用の陸橋があり、丁度その階段踊り場が。。。見られているというより、見せているに近い!!(笑) 

◆自然を大切にした家−その1
 やっぱりちゃんとしたところに引っ越そう...と今度は間借りをすることに。で、なぜかパキスタン人の家に間借りすることになったのですが... 決めた理由は、

  • そこの家の子供が可愛かった。[どうでもいいことですなぁ(笑)]
  • マンションのベランダ部分に建てた違法建築の家だから、階上からの騒音がない。[分からんでもないが...]
  • とにかく安い。[まぁ、それはねぇ。]
  • 他にフィリピン人の女性も間借りしているので、安全上は大丈夫だろうと...[はいはい]

他の家を探している時間もないため、即決。 で荷物を運んでみたら...それまで色んな人に預けていた荷物も引き取らねばならなくなり、一緒に部屋にいれてみたら、倉庫状態!! ベッドは組み立てられず、立てかけたまま。ソファーのみなんとかまともに設置してベッド代わり。その他のスペースは大好きな音楽のCDや衣装や....足の踏み場もない。納戸みたいな小さな部屋にもギュウギュウ荷物を押し込んで.... 「まぁ
いいか、どうせ寝るだけの部屋だもんねぇ〜」お気楽な彼女である。しかし...生活開始してみると、問題が多発。

エアコンが付いているものの、 いくらまっても「生暖かい風」しか出てこない。 家主さんに相談すると...
「そのウチ修理するから」...数週間待っても全然修理する気配がない。「ん〜、ぶっちゃけ今ちょっと苦しいのよぉ〜、家賃も回収できてないしさぁ...」 家賃支払が遅れている彼女としては、それ以上文句言えません(笑)「エアコンない方が健康にはエエんよぉ〜、でも外の方が涼しいのはどういうこと??」 環境に優しい彼女なのだった。(苦笑) 

◆自然を大切にした家−その2
 まぁ、暑いのは我慢できる彼女の体質のため、その家に居続けることになったのですが.....
丁度いまが香港では雨季。 毎日雨が降ります。
ある日家に帰ってくると....お気に入りのソファあたりのフロアが濡れている。。。「あらまぁ、雨漏り??」 仕方ないから雑巾で拭いていくと、ソファ以外にも水溜りが。。。どんどん拭いていくと、納戸辺りまで。。。
「ひょっとして??」 恐々扉をあけてみると....
納戸の天井から雨が降っている。「こりゃ、エライ雨漏りだなぁ?!」 と思ってよく見ると天井がない。昨日までは間違いなくあったのに、いまはすっかり雨空が見える。(笑) 仕方ないので、その夜は納戸の荷物に
ビニールカバーをして、床づたいにあふれ出てくる雨水を夜通しふき取ることに。。。



「いやぁ〜、サンルームっていうの? 自然を取り入れた部屋になったわぁ〜!!」 そんな苦難に合いながらも電話で天真爛漫に語る彼女であった。(笑)

まだまだ、これでも彼女の逸話はほんの序の口です。(笑)

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