タクシー その5

marktheshadow2005-05-28

【便利な移動手段】
また×4、続きです。(笑)


前回の様に、「呑むときは徹底しなさい」という家訓を受け継いだ私にとっては、(そんな家訓無いナイ(笑)) 飲むことは一種神聖な儀式でなんですよね。 そんな私とって「色んなお友達からお誘い」は人生にとって欠かせない重要事項なのです。
しかし...問題はあるんですよ。 私、呑むのは好きなものの「極端に内蔵が弱い」...そうガラスの胃袋の持ち主なのです。 まぁ、日本人男性の70%以上がお腹が弱い=お腹がゆるい=下痢しやすい体質なんだそうですねぇ。 そんな日本人男性にとって最短距離・時間で目的地に走ってくれるタクシーというのはありがたいものなのです。

◆その8 緊急ぅ〜!!
私の住んでいるのは香港の一番北西、もうほとんど中国との境目なんですよぉ。(地図のA地点)
香港の地図[香港政府観光局WSより借用いたしました]


http://www.discoverhongkong.com/jpn/map/


ある日、友達のおうちに呼ばれて呑み会となったわけです。往きはブルーの経路を通ってB地点の友人宅まで。これでも結構遠いでしょ? 30km強といった距離でしょうか。家からはバス・電車・地下鉄・地下鉄、4回乗り換えが必要です。時間にして1時間強。どこに行くにも便利な香港内で、それだけの距離と時間をかけて....そりゃもう喰いますよねぇ〜、呑みますよねぇ〜(笑)
しこたま満腹になったお腹をさすっていると眠気も出てきます。
「markさん泊まっていったら??」そんな優しい言葉に「遠くないから大丈夫!!」と強がり言って帰る訳です。ここに大きな落とし穴ぁ〜!! 40km弱の道のりになるのですが、赤線の経路で帰ると3回乗り継ぎで帰られるのです。ついついそちらへ向かってしまう私。。。しかし40km中、20kmが効きすぎの冷房で悪名高いKCR。。。しかも座席がステンレス製。。。座っていると肩から、腰からどんどん冷えてきます。5分もするとお腹がゴロゴロォ〜、ゴロゴロォ〜。でもまだ可愛いものです。夏祭りの前の遠い雷の様に「他人事」ってぇ感じです。で、香港最終駅の「上水」っていう駅で降りる頃にはさすがに、発達した積乱雲で空一杯グレーがかった夏の夕暮れみたいに「もうじき来るな」という感じがしてきます。
大人ですからねぇ、粗相はできません。KCRのトイレに行ってからバスで帰ろう...と思いきや、トイレが清掃中。。。ウッソォォォォオオオオオ!!!
こうなると、顔色が変わってきます。 安全のためとトイレに来たのに、それが使えないということは、危険領域に足を踏み込みつつある証拠。 まだ充分戦えるけれど、カラータイマーが点滅しは
じめたウルトラマンと一緒。。。『ひょっとして今夜はヤバイ??』いやなムードが頭の中をよぎります。
時間は12時前。。。ショッピングビルのトイレはすでに閉まった後だし。。。残る手段はバスをタクシーに変更して短時間で家にたどり着くこと。
作戦が決まれば、行動は早い。人ごみをかき分け、タクシー乗り場へ直行。なぜか足は少し内股になり。。。(笑) で、こういう時に限って雨が降り始めたりして、タクシーを待つ列が
長くなっている。シトシト雨に濡れながら、雨ともあぶら汗とも見分けのつかない水が頬を伝い始める。5分ほどの待ち時間が長く感じられた頃ようやくタクシーに乗り込み....お腹の中では「ゴロゴロ、グルグル。ギュルギュル」変なアルトのコーラスが始まりだす。。。
ほんの10分ほどの高速道路上の移動中、気がつけばドッシリ座れず、最悪の事態に備えようと片モモに重心を置いた座り方になってます。
やっとこさ住宅街の入り口到着。警備員がなかなか通してくれない。。。どうも香港CIAが私の挙動を察知していやがらせしているようにしか思えない。その時、お腹の中は時限爆弾状態。。。(笑)
やっとゲートをくぐって、2kmほどのラストスパート。
ですが、ここにも関門が。。。住宅街の中で安全速度を遵守させるために、あちらこちらに設置された「かまぼこ状」の段差に大きくタクシーが揺れます。段差の手前で踏まれるブレーキだけでも体が揺さぶられるのに、段差により体が空中に持ち上げられたかと思うとドンと座席に落ちる。。。たまりません。もうほとんど新しい命?(苦笑)が顔をだしかけます。この時、額・頬は完全なるあぶら汗にまみれ、かみ締めた口からは段差ごとに「うぅ....」という吐息しか出てきません。
やっとのことで、我が家到着。お釣りをもらうのももどかしく、鍵を開けた記憶にないほど電光石化でトイレへ突進!!!
「ふぅ〜、なんとか持ったぁ〜!!」問題なく家にたどり着いた安堵感と、無事お腹の中の雷雨をやり過ごした達成感で思わず苦笑いがこみ上げてきます。で、何事も無かったかの用にトイレから出てみると...写真の如く。。。

どうやって、あれだけの短時間で器用に脱げたのか、我が目を疑います。ひょっとしてタクシー内であらかた脱いでいたとしか考えられない光景が目前に。。。

何度も同じことやっているのに、全然学習効果のない私ですぅ。

皆さんもこんな経験ありません?? ないですよね、普通。。。(苦笑)

タクシー....便利だけれど、違う意味でコワイものもあります。(笑)