陽だまりの公園

marktheshadow2005-05-16

【香港一効率的なスペース】
香港には大小あわせて無数の公園があります。大は香港公園や九龍公園などのような複合的施設を内包した公園。動・植物園、レストラン、展示施設、室内プール、結婚登記所...全て無料...んんっ、もちろんレストランは有料ですが(笑)

今日は、そういった大きな公園ではなく、街角にある小さな公園のお話です。

香港はどの街に行っても公園があります。「えっ」と思う様な場所にさえ、公園が作られていたりします。ビルとビルの間、丘の上、ビルの上....もちろん普通の公園もあります。
これは香港がイギリス領だったため、英国風な街づくりがされた結果でもあるのでしょう。しかし、私は「以前の香港の住環境の悪さ」を解消?、イメージを良くするため??(笑)の一環として、公園が多数作られたのではないかと推測するのです。[いかがでしょう??ご存知の方いらっしゃいますか??]いまでは香港人の生活にとってこれらの公園は無くてはならない、切っても切れないものとなっています。
ただし、日本の公園と異なって「遊戯器具」中心の設計にはなっていません。むしろそういうゾーンは小さく、中心となるのはオープンスペースとそれわ取り囲むベンチ・植樹群です。

少し公園の1日を覗いてみましょうかね?

  • 朝 太極拳を行うお年寄りを中心とした団体、健康を兼ねて朝の散歩を楽しむ人々、自慢の文鳥を持ち寄り語り合う人々、人それぞれに涼しい朝を楽しみます。
  • 昼 午前・午後交代制の学校の生徒が遊び・予習復習したりしています。幼子を連れたお母さんが語り合っています。
  • 夕 お年寄りがそここに集まり集団を形成しています。井戸端会議をしている集団。賭け将棋のまわりで評論している集団。たまに賭け将棋・トランプを取り締まる警官がやってきます。老人の楽しみを奪わなくてもいいかと思うのですが。。。

これに週末にはアマさん達の集団が加わります。
このアマさん軍団すごいです。食べ物を持って友達同士で集まり1日中話をしたり、寝たり、歌ったり...朝から夕方まで楽しんでらっしゃいます。

公園....日本では最近「子供に行って欲しくない場所」トップ10にさえ入っているのではないでしょうか?なんだかおかしいですよね。子供が元気よく遊び、体力・知力をつける場所なのに、一握りの狂気を持った人間のお陰で安心して遊ばせられない場所に変わってしまっているのですから。

香港と日本の公園に関する明暗を見ていると、それも仕方ないのかな?と思います。
子供だけでなく、大人、お年寄りが利用することにより治安上安全な場所になるのですから。
生活のパターンを比較してもよく分かります。

  • 日本 ローンを一生懸命支払いながら、郊外にやっと持てた「我が家」。週中は満員電車にゆられ1時間以上の時間を使って都心に通勤・通学。週末ぐらいはゴロゴロして家から出たくない。家から出る場合は近くでも温泉など「旅行気分」になりたい。=『家か遠隔地の生活パターン』
  • 香港 通勤・通学考えてどんどん家は借り換え。体に負担かかるようなとこに住みたくない。週末はブラブラ散歩。近くの環境の良さも気に入っていまの家に決めたんだもん、楽しまなきゃ損!! =『家の周囲で充足させる

生活パターン』

昔...30年ぐらい前は日本も香港と同じ様な生活パターンだったと思います。バブルが来て「国民総中流意識」となり一応裕福そうな生活になったものの、どんどん地域との接触が減っていき自警力が弱まった。。。そんな気がしてならないのです。エネルギッシュすぎてたまに「うるさい!!」と叫びたくなる香港ですが(笑)、それだけではない自然な仕組みが昔と変わらず網の目の様に絡み合い協調し存在しているのです。
日本人として、もう一度考え直す必要があるのではないでしょうか。

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