安全

marktheshadow2005-04-21

【海外では、自分の身は自分で守る...いまや日本の方が危ないですかね?】

昨年、面白い話を聞きました。
香港の繁華街チムサッチョイ(私はよくTSTと略します)のとある公園で人を待っている時、隣のベンチの日本人親子がこんな会話をしていました。
母;「やっぱり香港って治安悪いのねぇ」
娘;「どうしてそう思うの?」
母;「だって、さっきからひっきりなしにオマワリさんが歩いてるじゃない?!きっと何か犯罪があったのよ...あ〜怖い。早く日本に帰りたいワ。」

その地域で犯罪が起こったためしがなく、お母さんの言葉がピンとこない私。
しばし、その場でお母さんがなぜその様な話をしたのか考え込んでしまいました。

なかなか普段の視点って変えにくいものですよねぇ。
このお母さんも日本での日常生活そのままの目で、香港という海外を見ていたのでしょうねぇ。
香港に派出所なんていう制度がないことも、ウロウロ警察官が街中をパトロールすることが基本的な治安維持方法ということを知らなかったのでしょう。

香港の悪いイメージを持って帰って欲しくなかったので、解説して差し上げようと隣のベンチを見たときにはすでにこの親子そそくさと逃げる様に離れていくところでした。
「もうアジアとかには行きたくないワァ。日本が一番。」と、日本の我が家に帰って第一声をあげられるのでしょうなぁ(苦笑)

海外でなくとも『自分の身は、自分で守る』のが安全に対する一番の防御手段であることは間違いないことです。しかし、永らく平和を謳歌していた日本人はともすれば『自主防衛』を忘れ、絶対に誰かに守られている...という変な妄想を抱いてしまうものです。

今日の写真はウチの近くの警察署を撮ってみました。
クローズアップしている部分わかりますか?いまや日本では戦争映画の中でしか見られない『トーチカ』が設置されています。しかも外壁30〜40mおきに設置されていて....この警察には10以上ものこうしたトーチカが設置されています。
しかし私が滞在しているこの9年間てすら、警察官がここに上がっているところを見たことがありません。
昔々...第二次大戦が終わって、英国が再統治した後も警察署の基本的構築基準としてトーチカ設置が義務つけられて今日に至ったのでしょうねぇ。
有名無実化しつつあるトーチカですが、非常に大事なことを思い起こさせてくれる存在です。

日本から来るお客さんや同僚が被害に合うことがチョクチョクあります。
私の場合はいつも中国シンセンと香港の国境あたりで問題が起こります。
スリに狙われているんですよ。日本人は分かりやすいから。
スーツ着て、眼鏡かけて、一度も使ったことのないようなサムソナイトなんか持ってる。しかも何人か固まって。。。その中で一番「体力的に弱そうで」、「ボォ〜」としている人が狙われる。ライオンが草食動物を狙うときと一緒ですね。こういう人に限って、草食動物の群れから離れる子供と一緒(笑)で、集団と別の行動をする。。。国境渡る前にパスポート・財布があるかいつも確認するのですが...客の「ないんですよぉ〜」のひと言で、それまでのムード台無し(苦笑)
何度も注意して確認してもらっていたのに、こうなると仕方ありません。旅行保険の補償請求用の事故報告書を発行してもらうために派出所へ行くハメになります。
何度もこういう事故にあってますから、こっちも手馴れたもんです(苦笑)
しかし...ある日事情聴取していた警察官から言われたんですよねぇ。
警官;「ん、お前見たことあんなぁ....」
mark;「ええ、先月お客さんがスリにあって...」
警官;「せやせや、思いだしたぁ!!お前みたいに財布をチェーンでつないどけぇ!!」
mark;「来る客全員の財布に穴あけてチェーンするんでっかぁ、そりゃムチャやぁ」

[と大阪弁ムードの英語と片言広東語でやり取りします(苦笑)]
私はバイク乗りですから、運転中の財布落下を防ぐためにチェーンでつないでますが、普通の人はしないですよねぇ。ましてやスーツ着るとなると。。。
(若い人はファッションとしてチェーンつけていますが、これ防犯に重要です)

皆さんもチェーンつけると良いですよぉ〜
香港の警察官お墨付きですから!!

スリに狙われているかも知れませんよぉ。確認のためココをポチッと触ってみて下さいね(笑)