24時間営業「庶民のジェットコースター」

marktheshadow2005-04-20

【安価でスリル一杯!!(笑)】

香港の乗り物としてイメージ高いのが、「二階建てバス」。誰が考えたんでしょうネェ、二階にしちゃうなんて。いっそのこと「三階建て」ってぇ手もあったんでしょうけれどさすがに歩いて三階まで上がるのは辛かろう....と考案者思ったんでしょうなぁ。ひょっとすると「二階建てバスの考案者」は足腰の弱くなったおじいちゃんだったんでしょうかねぇ。。。(←全然無責任な考察です(苦笑))

さて、今日の話題は「二階建てバス」よりはチト華がないですが、香港市民の生活になくてはならない「ミニバス」のお話をお届けいたしましょう。

基本的にミニバスは始点、終点以外はバス停というものが存在しません。
乗りたいところで手を上げれば止まってくれ、降りたいところで、運転手さんに声かければ止まってくれる...実にアバウトな仕組みなんですなぁ。

ミニバスには赤と緑の二種類がありまして...って「赤いきつね」と「緑のたぬき」みたいね(笑)
赤ミニバス;運行は運ちゃん次第。満員になるまでなかなか発車してくれない。
        何人お客さんを乗せたかが、実入りに影響する。
緑ミニバス;運行は終点始点である程度間隔調整されています。
        何回往復したかで運ちゃんの実入りに影響する。
       
と、収入のカウント方法によって色が決まっているようでございます。

しかし....いずれにせよ、交通事故に出会う率は他の車両に比べて高いのが難点。
赤バスは走行中に歩道上の客を見つけると、急停車してでも、無理やりな路線変更してでも客を拾おうとする。「ふわぁ〜」と運転している香港人の車両がそこに突っ込んでクラッシュというのが後を絶ちません。最悪のケースは自由運行している赤バス同士が客の取り合いをして、クラッシュ。。。なんてこともありますから、オチオチ寝てもいられません。

じゃあ、緑バスが安全かと思いきや、いかに早く・何回も路線を走る必要がありますから、急ハンドル、急ブレーキ・加速は日常茶飯事。暴走族的運転どころか、F1レーサーもびっくりな腕前を披露してくれます。そのため、高速道路から離陸するミニバスなんかもいて、宇宙遊泳の気分が味わえるという、なんともいえぬスリルがあるワケですな。

香港のTV・新聞などローカル・ニュースでも毎日に近いほどこのミニバスのクラッシュが写真で紹介されております。
しかし...「走る現実の恐怖」(笑)ともいうべきミニバスですが、何より安い(ひと乗り30円ぐらいから)ですので香港生活になくてはならない交通機関となっています。
私なんぞが深夜にタクシーで帰ろうとすると、HKD300(5000円)近く撮られる距離を、ミニバスならばわずかHKD30(500円)。。。安さについついだまされて。。。。

その路線の話しましょうかね。

香港でもっともビックリしたミニバス路線が....銅鑼湾から元朗まで走る赤ミニバス。(もちろん逆も走ります(笑)) 走行距離60キロ以上はあるのではないでしょうか。まったく高速道を使わず旧道を走ります。ゆっくり走ってくれれば風向明媚で観光気分もあじわえるオツなとこも端っているのですが、深夜なのに平均70km/hで走ります。
呑みつかれて午前様になって、このミニバスに乗ると最低。寝ようものなら頭を窓ガラスや前の席の背もたれにヒットしますし、起きていても酔いに車酔いがかさなり頭の中は「シェイカー」状態(笑)
せせこましいローラーコースターで、深夜一時間乗り続ける様な感じです。
香港人にとっては、合法的な麻薬...みたいなもんですかネェ(苦笑)
日本ですと、「合法ドラッグ」と間違われて走行禁止になりそうなもんです(笑)
こんな乗り心地のミニバスでも、香港庶民には無いと死活問題ですからねぇ。

しかし...日本人の私にとっては最終地点についた頃には、ボロ雑巾の様。。。
なんか大きな仕事をして、燃焼し尽くしたかのような........
燃え尽き症候群も味わえちゃいます(笑)

そんな思いまでして、遅くまで呑まななきゃいいんですよねぇ(笑)


お降りの方はこのボタンを押して運転手にお知らせ下さいませ。ポチッとぉ...(笑)