実体化したコンピュータウイルス

marktheshadow2005-04-18

【何のための行動なんでしょう?!】

中国の日本に対する抗議行動が次第に激しさを増しています。本来ここでは『どあつかましい程の個人的視点で香港について笑ってみよう』というコンセプトで進めておりますが、最近の情勢を見るとちょっと触れざるを得ませんね。

教科書検定」「魚釣島」「国連常任加盟国入り」「東シナ海油田」いまはこの4つの問題で抗議行動が行われているようですね。
どこの地域でも隣国との解釈の違いはあるものです。いえ国でなくとも隣家ですらイガミ合わねばならない場合もあります。一々腹立てたり、ケンカしているようでは、ストレスがたまって早死にしちゃいますよ。お互い冷静になって話合っていけば良いのですから。話し合いができる....動物の世界にだってヒヒの仲間の様に話し合ってバランスを保つ知恵をもつものがいるのですから、人間ならなおさらです。

今回のデモ抗議行動で怖いのが、インターネットの力。
私には『変種のウイルス』のように感じられて仕方ありません。いままでのコンピュータウイルスって、コンピュータのソフト・ハードを破壊またはウイルスを次々と拡散させインターット上に広めていくだけのものでした。「だけのもの」という表現は適切ではないかも知れませんが、とにかく被害は『バーチャル上』または『データ』『コンピュータ』というフィールドだけに限定された、いわば「局地的症候群」であったわけです。まぁ、人間でいえば「中耳炎」とか「尿道結石」のような『日常生活はできるが不便がある』程度な訳です。もちろんデータ破壊によって、国や企業の機能が止まるといった事態もありますが、それはあくまでも想定される事態であるはず。当然、薬の役目となる対処法があります。
ところが今回の騒動は、中国の学生層を中心とした「敏感な年代」を狙った扇動メッセージが流れ=体で言うと「白血球にウイルスが取り付き体中を蝕む『白血病』」の様な悪影響を生んでいます。
失礼な言い方かも知れませんが、中国の学生は日本と比べてウブ=真面目だと思います。いわば抵抗力の弱い細胞にも等しい。そこをインターネットという血液を介してウイルスを撒いたのですからひとたまりもないでしょう。いえ、まだ抗議行動がこれだけで済んでいるのが不思議なくらいです。正しい行動判断のできる抵抗力を持った人々の方が多いのだということを表していると思います。
念のため重ねて言いますが、中国・日本のどちらが正しいというポイントではなく、人間として一時の感情で暴徒化する恐れのある集会に参加することの是非に関して正しい自己判定ができる人々が多いという意味です。しかし、この状況も油断していると周囲からの影響で感覚が麻痺し、いつ悪化するか分かりません。事実回数を追うごとに、暴力行動がエスカレートしつつあります。

今回の原因を変種ウイルスとして考えれば、行動としては「治療」あるのみです。
ところが、まだ効果的な治療薬が見つかっていない状況です。
とくに今回のウイルスは「隣国日本としての真意」が正しく伝わりにくいことにあります。
我々個々人も、隣人と話し合っていく必要があります。これが結果的には遅いようで一番の処置方法なのではないでしょうか。

世界の平和を願って歩きまわった、ヨハネ・パウロ二世が逝去されてこの様な問題が出たのはなんとも皮肉なタイミングでした。願わくばひとり一人の心の中の「平和を願う気持ち」を再確認した上で隣人接していきたいものです。今回の問題だけでなく世界中に火種は存在します。我々自身がワクチンとして機能できるようにがんばりませんか?


こんなことじゃ自由に呑みにもいけないわぁ。ポチッ(笑)